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MLB最高の選手は誰だ! 能力値ランキング日本人選手編。ダルビッシュ有、田中将大、前田健太は?(2019シーズン版)

マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする

2020/07/23

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田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)右投手


 
 昨季11勝9敗、防御率4.45で2014年のメジャーデビューから6年連続2桁勝利とした田中は、故障者が続出するチームの中で「エース」の存在感を放って地区優勝に大きく貢献した。特に前半戦は18試合で防御率3.86と抑え込み、3失点以下の試合は半数の9試合だった。
 
 フォーシームの平均球速は91.5マイル(約147キロ)で「球速」としては84点。このフォーシームの全投球における割合は27.6%にとどまっており、同じ速球系のシンカーが4.6%。また、最も割合が多かったのがスライダーで36.3%、そしてスプリットは26.7%だった。他にもカーブ(3.2%)、カットボール(1.6%)も駆使し、多彩な球種を投げ分けながらBB/9は2.0と「制球力」(84点)の高さもさすがだった。
 
 制球力の良さは項目別で最も高い94点を叩き出した「投球効率」にも表れ、I/IPは15.3球にとどめている。K/9は7.4と奪三振こそ少ないが、打たせて取る投球は様々な面でプラスに働いた。
 
 逆に課題として浮き彫りになったのは得点圏での被打率。.295と3割近くにも及び、2018年の.224から大きく悪化させた。また、シーズンを通じて自己最多となる被安打186、被本塁打が2017年の35本に次いで2番目に多い28本にのぼったことから、被長打率は.450と高くなってしまった。それでも、ローテーションを守り32試合を投げ切り、ポストシーズンでも2勝1敗、防御率2.25と活躍できたのはいわゆる“勝負強さ”という他ない。
 
 
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