山口俊が所属するブルージェイズの開幕ローテーションは？――日本人投手所属球団の開幕ローテ予想【編集部フォーカス】
2020/07/24
Getty Images
ブルージェイズの開幕ローテーション予想
アメリカン・リーグ東地区に属するトロント・ブルージェイズ。
昨シーズンは67勝95敗で地区4位に終わり、低迷期脱却に向け、オフには先発投手を積極的に補強した。
山口俊は、開幕ローテーションを外れる可能性が高い。
オフに読売ジャイアンツからFA移籍でブルージェイズに入団した山口。昨シーズンは最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手三冠を獲得する活躍を見せた。本人は先発を希望しているが、首脳陣はNPB時代のリリーフ経験を高く評価しており、ロングリリーフ、スポットの先発要員として開幕を迎える見通しだ。
開幕投手には、大型契約で移籍した柳賢振が指名された。
昨シーズンは14勝をマークし、防御率2.32で最優秀防御率のタイトルを獲得。エースとして期待される左腕が、チームが変わった今年も2年連続で大役を担う。
新加入選手も多い中、注目したいのは復活を期すマット・シューメイカーだ。2014年に16勝をマークし、ブレイクを果たしたシューメイカー。以降も先発として活躍していたが、近年は登板機会が減少。昨シーズンは、4月に左膝の前十字靭帯を断裂により故障者リスト入りし、シーズン中の復帰は叶わなかった。新加入選手との開幕ローテーション争いを制した今シーズンは、年間通してローテーションを回り、6年ぶりの2桁勝利を目指す。
昨シーズンに飛躍を遂げたトレイト・ソーントン、新加入のタナー・ロアークのローテーション入りは濃厚。
同じく新加入のチェイス・アンダーソンが離脱したことにより空いた1枠は、左腕のライアン・ボルッキを予想する。
他にも、若手有望株のネイト・ピアソンも有力候補となるが、メジャー未経験のピアソンは、8月以降のメジャーデビューとなれば、フリーエージェントが1年先延ばしにできるため、開幕ローテーションは見送り、順次昇格すると予想される。場合によっては、山口をスポットの先発として充てることもあり得るだろう。
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