MLBトップスターが絶賛、2年連続米球宴MVPのトラウトは『すべての子どもたちの手本』
現地14日、レッズ本拠地で行われた米オールスターゲームはアリーグが6-3で快勝、MVPには初回先頭打者弾のマイク・トラウトが選ばれた。2年連続で球宴MVPを獲得した23歳はジーターの後継者としてふさわしい選手と認められつつある。
2015/07/16
Getty Images
史上6人目の先頭打者本塁打
ジーターの後継者、すなわち「MLBの顔」が誰かを証明するのに相応しい舞台だった。
現地14日、シンシナティ・レッズの本拠地グレートアメリカンボールパークで行われたメジャーリーグのオールスターゲーム。
MLB公式サイトで「生存する最も偉大な4人の選手」に選ばれたハンク・アーロン、ウィリー・メイズ、ジョニー・ベンチ、サンディ・コーファックスが集結し、「神の左腕」コーファックスから「MLB最高の捕手」ベンチへのストライクピッチ、MLBのレジェンドたちによる最高の始球式に、「現役最高の選手」の名を欲しいままにするマイク・トラウトも完璧な形で応えてみせる。
1回表、アリーグの先頭打者として打席に入ったトラウトが、ナリーグ先発ザック・グレインキー(ドジャース)の投じた4球目、外角への速球をフルスイングすると、完璧に捉えた打球はライトスタンドに弾丸ライナーで飛び込む初回先頭打者アーチに。球宴では1989年のボー・ジャクソン以来、史上6人目の一発でゲームの幕を開けた。
公式戦では35.2イニング連続無失点、ここまで防御率1.39と絶好調のグレインキーもトラウトについては「わずか2インチ以内に投げなければならない。少しでも高くなったり、低くなったりすれば奴にはやられてしまう」とお手上げの様子。
またここ4年連続でオールスターに出場を果たしているトラウトだが、2012年第1打席で単打、2013年第1打席で二塁打、2014年第1打席で三塁打を放っており、今年の本塁打で4年かけてのサイクルヒット達成となった。
1-1の同点で迎えた5回には代打プリンス・フィルダーのレフト前へのヒットで2塁からホームに生還する好走塁、均衡を破る勝ち越し点をあげた。その後もアリーグ打線は効果的に追加点をあげ6-3で快勝。MVPはパワーで先制点、スピードで勝ち越し劇に貢献したトラウトが2年連続の受賞となった。球宴での2度のMVP獲得はメイズ、スティーブ・ガービーらに続く史上4人目、2年連続は史上初の快挙だ。