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マエケン同僚、投球の8割が「”平凡な”スライダー」!? ツインズが起こす革命がMLBを新時代へ

2020/08/23

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 ウィスラーのスライダーの最大の特徴は、「予測不能であること」。本人が「どんな動きをするかわからない」と語っており、全体として繊細に制御する球種ではないようだ。また、平均球速こそ平凡なものの、記録した球速帯の幅は広い。79〜85マイル(約127〜137キロ)と、まるで別球種のような球速差があるのだ。さらに、縦の変化量こそ平均的だが、横は平均を44%上回る変化量を記録。「読めないスライダー」であるが故に、8割近く投じても打たれにくいと言えそうだ。
 
 とはいえ、いくら本人が気に入った球種でも、ここまでの割合を設定することには勇気がいるところ。ここには、ツインズの方針である「スライダー革命」があった。ツインズのミッチ・ガーバー捕手によれば、前田を獲得した背景にも、スライダーが優れた投手陣を構成するというミッションがあったという。
 
 最も特徴的な方針は、スライダーを高めのコースに多く投じること。スライダーといえば、低めのストライクゾーンから、ボールゾーンに落ちていくイメージが多いが、ツインズ投手陣はそのうち14%を高めに制球。今まで非常識とされていたこのコースのスライダーは、31%という驚異的な空振り奪取率を記録しているという。カーブとの中間のようなタイプのスライダーも含め、打者がまだ対応できない「新次元」を切り開いているようだ。
 
 昨季は、打線が307本塁打という圧巻の数字を残して注目を浴びたツインズ。今季は投手陣の新たな試みで話題をさらっている。

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