前田健太、スライダーとチェンジアップの高い制球力が武器 WHIP0.74は断トツの数字、サイヤング賞も視野に【MLB成績データ分析】
2020/09/17
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変化球割合
続いて、変化球についてだ。昨季投球の最も多くを占めていたフォーシーム(33.7%)。しかし、被打率.280、被長打率.517と痛打される場面が目立った。しかし今年は、フォーシームの割合を18.7%まで減少させた。その結果、フォーシームの被打率は.094と、全球種で最も優れた数字となった。
フォーシームに代わって最も多く投じているのはスライダー(38.6%)、次いでチェンジアップ(29.7%)だ。80マイル台前半の2球種を軸とすることで、メジャーリーグの中では速いとは言えない平均91.7マイル(約147.6キロ)の速球で、並み居る強打者たちを打ち取ることに成功している。
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