7勝目を挙げた田中に新たな課題 被本塁打の多さに「次の登板までにはアジャストする」
23日、ヤンキースタジアムでのオリオールズ戦に登板した田中将大。8回途中5安打無四球3失点のピッチングで7勝目を挙げたものの、3本塁打を浴び評価は芳しくない。被本塁打の減少が次なる課題と見られている。
2015/07/25
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3被弾もQS達成で7勝目
現地23日、ニューヨークヤンキースの田中将大は本拠地ヤンキースタジアムでのボルティモア・オリオールズ戦に登板。7回2/3を投げ被安打5、7奪三振無四球3失点のピッチングで自身3連勝、今季7勝目を挙げた。『ESPN』は今日の登板について「田中将大の被弾傾向は不安要素となるか」と題した記事を掲載。投球内容を称賛すると共に、ここ最近増加する田中の被本塁打への懸念について報じている。
As usual, Tanaka’s control and efficiency were admirable. He did not walk a batter and entering the eighth inning, had thrown a tidy 90 pitches. His splitter and slider accounted for six of his seven strikeouts, and a couple of them came on pitches that bounced in the dirt, evidence of his deception.
いつも通り、田中のコントロールと効率の良さは称賛に値するものだった。1つも四球を出さず、8回に入った時点では90球しか投げていなかった。7つの三振のうちの6つをスライダーとスプリッターで奪ったが、特にワンバウンドした球で2つの三振を奪ったことは田中が打者を幻惑していたことを証明している。
2回にオリオールズの4番打者クリス・デービスにソロ本塁打を浴びるも、7回までに許した得点はわずかにその一本のみ。7回までは散発3安打、無四球と完璧な投球を見せた田中。ヤンキース打線も会心のピッチングを見せるエースを強力援護、初回にチェイス・ヘッドリーの走者一掃のタイムリー2塁打で3点を先制するとその後も攻撃の手を緩めず3回までに7得点。序盤で試合を決めた。
今日の登板で特に目を引いたのが記事でも評価されていたコントロールの良さ。今月は4試合28.1イニングを投げてわずか4四球、今季13試合目の登板で既に5試合目(いずれも7イニング以上)の無四球試合だ。また伝家の宝刀であるスプリットは被打率.154、スライダーも被打率.141と変化球は昨年に引き続き高い効果を発揮しており、コントロールと共に田中の大きな武器になっている。