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故障者復帰で勢いに乗るヤンキース、メジャー屈指の超強力打線擁し11年ぶりのワールドチャンピオンへ

2020/10/06

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故障者続出に泣いたレギュラーシーズン

 昨オフに現役最強投手とも称される右腕ゲリット・コール投手を獲得したヤンキース。現有戦力に加え、課題の先発投手を整備し、盤石の体制で60試合制となった今季のレギュラーシーズンに臨んだ。結果は33勝27敗(勝率.550)と6つの貯金を作るもアメリカン・リーグ東地区2位。ポストシーズン進出は果たしたが、首位タンパベイ・レイズには7ゲーム差と独走を許した。
 
 誤算だったのが、主力選手の相次ぐ故障離脱だ。開幕にはトミージョン手術を受けたルイス・セベリーノ投手を除くとほぼベストメンバーが揃い、好スタートを切って首位に立つも、8月中旬に差し掛かると、アーロン・ジャッジ外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手、DJ・ラメイヒュー内野手、グレイバー・トーレス内野手、ジオ・アーシェラ内野手と打線の核となる選手が相次いで故障者リスト(IL)入り。ラメイヒュー、アーシェラは早期復帰したが、ジャッジに至っては一時復帰も、8月下旬に再離脱となった。投手陣も先発のジェームズ・パクストン投手、リリーフのザック・ブリットン投手、トミー・ケインリー投手、両方をこなすジョナサン・ロアイシガ投手らが故障者リスト(IL)入りとなり、苦しい台所事情を迫られるなど、昨シーズンに続き故障者が続出した。
 
 投打に多くの戦力を欠いたヤンキースは、チーム成績も悪化。首位の座をレイズに明け渡し、独走を許した。一方で、野手陣ではルーク・ボイト内野手、クリント・フレイジャー外野手らが飛躍し、チーム打撃成績でリーグトップの301得点、OPS.789をマーク。ラメイヒューは打率.364で首位打者、ボイトは22本塁打で本塁打王のタイトルを獲得した。投手陣では7勝を挙げたコールを始め、3勝の田中、2勝のJ.A.ハップ投手ら先発投手陣が存在感を示すなど明るい材料もあった。

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