「数フィートの違いで、全く違う結果に」田中将大、気になる被本塁打数の多さ
田中将大は確かに復調傾向だ。ジラルディ監督からも賞賛された。しかし今季、スプリットの多投を避けて、速球系のボールを中心に組み立てている田中にとって、被本塁打数の多さは気になるところだ。
2015/07/27
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肘の不安は完全に解消?
7月24日(木)のオリオールズ戦でヤンキースは9-3で大勝し、田中将大は確かに勝利投手になった。7回2/3を投げぬいた田中は5安打、3失点に無四球と、記録上はまずまずの成績を残した。
いつものようにスプリットが活きた。『ブルックス・ベースボール』によると、田中はスプリットを27球投げて、そのうち11回は打者が空振りをした。またそれ以外の球種に関しても、ジラルディ監督は「スライダーをうまく使いこなし、スプリッターは極めて効果的だった」「ボール球でうまく打者を振らせた」と評価している。
田中自身も「ジョン・ライアン・マーフィー捕手も言っていましたが、ブルペンでも調子がよかったです。試合でもスライダー、スプリッターともに思い通りの場所に投げられたし、両方の球種でストライクが取れたのが、自分でもよかったと思っています」と試合後のメディアの取材にこう答えた。
さらに球数が101球で、これは今年3番目に多い。また7回2/3も今季最長タイであった。たとえ田中が右肘の怪我の再発を気にしているとしても、たとえ(陰謀説者が説くように)自分の肘をかばうためにフォームを調整しているとしても、この試合の結果を見る限り、田中の右肘は、少なくとも現時点では健全と言えよう。