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「数フィートの違いで、全く違う結果に」田中将大、気になる被本塁打数の多さ

田中将大は確かに復調傾向だ。ジラルディ監督からも賞賛された。しかし今季、スプリットの多投を避けて、速球系のボールを中心に組み立てている田中にとって、被本塁打数の多さは気になるところだ。

2015/07/27

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気になる被本塁打数

 しかし数学の先生がよく言うように、「解に至るまでの説き方を明記しなさい」と聞かれたなら、「ちょっと見せたくないところもあるだろう」と、オンライン誌『NJ.com』のブレンダン・クーティー氏はこのような例えを用いて、田中に関する懸念を示した。

 オリオールズ戦で、田中は本塁打を3本打たれた。そしてあと数フィート(1メートルほど)で本塁打という打球も2回見られ、あわや5本のアーチを浴びるところだったと指摘する。

 これまで田中は81回2/3を投げて、15本の本塁打を浴びた。これはアリーグ20位の多さで、田中が1カ月(先発4試合)腕と手首の故障で投げなかったことを考慮すると、決していい数字とは言えない。

 特に、この試合で打たれた3本の本塁打はすべてソロで、1本目は2回にクリス・デービスに、そして8回にJ.J.ハーディーとマニー・マチャドにそれぞれ1本ずつ打たれたが、いずれもフェンスぎりぎりではなく、スタンドのかなり深い場所まで届くホームランであった。さらに3本はすべて速球を打たれている。

 また初回、先頭打者マチャドの打席でもあわやホームランという打球を浴びた。大きなフライがフェンスぎりぎりの場所でガードナーのグラブに納まった。ジミー・パレデスにも危ない打球を打たれた。センターの壁上段を直撃した二塁打である。あと数フィート(1メートル)もあれば明らかにホームランになっていただろう。

 これらの指摘に対して、ジラルディ監督は「無論、すべてはよかったとは言えない。序盤に1本打たれ、さらに2本打たれた。しかしスコアが9-1でなかったら、例えば3-2の接戦だったら違うピッチングをしていただろうし、大差があったから2本のソロホームランもそう堪えない。ちゃんと結果も出せた。2本、3本とホームランを浴びれば心配になるが、そうなれば投げ方を調整しながら続投すればいい」と話した。

 監督によれば、点差が開いていたため、田中はそれほど注意して投げていなかったという。田中自身もこの説には同意しているが、少し違う見方もしている。

「最後の2本のホームランは僕のミスです。今日は試合中ずっと調子がよかったので、そのまま降板したかったです。でも最後にホームランを2本打たれたんで正直に喜べません。次の登板に向け調整を続けていきます」

 And he shouldn’t. It’s not as if Tanaka wasn’t trying to get the hitters out. Presumably, if he was throwing fastballs in those counts, he was trying to throw his best stuff and got absolutely rocked.
確かに、本人が言うとおり、喜んではいられない。アウトを取るために投球していなかったというなら話は別だが、ああいうカウントで田中が速球を投げていたということは、自らの持つ最も優れた球で勝負していて、それでも完全に打たれたということである。

 そう数フィートの違いで、全く違う結果になるかもしれない。
 まだまだ、ヤンキースは先発ローテーション一番手の投手に対して、安心して見てはいられないだろう。

出典:”Masahiro Tanaka’s home run problem should worry Yankees”@NJ.com by Brendan Kuty, July 23, 2015

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