【MLB】リーグ最強打線に厚み 電撃トレードのトゥロウィツキーはブルージェイズで活躍なるか
オールスター5度の実績を持つロッキーズのスター遊撃手、トロイ・トゥロウィツキーがブルージェイズにトレードされることが決まった。リーグ得点数ダントツ首位のチームにさらなる強打者が加わることとなる。
2015/07/30
Getty Images
ロッキーズのスター遊撃手のトレード発表
まさにブロックバスターと呼ぶにふさわしいトレードだ。
現地時間27日、オールスター5度の実績を持つコロラド・ロッキーズのスター遊撃手トロイ・トゥロウィツキーがトロント・ブルージェイズにトレードされることが発表された。
トゥロウィツキーは今季ここまで打率.300、本塁打12本、53打点を記録。今月行われたオールスターゲームにも故障者の代役として出場した。その打棒は現役の遊撃手でも特出しており昨年は91試合の出場ながら打率.340をマーク。2010年にはプレーオフを争う9月に15試合で14本塁打を放ったように1度火が付くと手が付けられなくなる爆発力も持ち合わせている。
打撃に加え守備、リーダシップにも優れていることからジーターやカル・リプケンJrといったトゥロウィツキーだがそんな彼の唯一の欠点が故障の多さ。140試合以上出場したのはメジャー定着後の8年間で3回だけ。過去3年間は平均88試合の出場に留まっている。
このトレードでブルージェイズはトゥロウィツキーに加えてここまで24試合に登板しているベテランリリーフのラトロイ・ホーキンスを獲得。代償として過去に盗塁王3度のホセ・レイエス遊撃手に加えて100mphの剛速球を持つリリーフのミゲル・カストロ、エース級のポテンシャルを持つジェフ・ホフマン、ヘスス・ティノコの3人の若手有望株右腕が放出されることが決まっている。
現役では数少ないフランチャイズプレイヤーとして絶大な人気を誇るトゥロウィツキーを含む大型トレードというのもさることながら、そのトレード先がブルージェイズであることがトレードへの驚きをさらに大きなものにしている。
ブルージェイズはメジャー屈指の長距離砲であるホゼ・バティスタとエドウィン・エンカーナシオン、今季から加入のジョシュ・ドナルドソンらを中心とした超強力打線が持ち味。得点数では全球団中ダントツの1位を記録する一方でチーム防御率は30球団中ワースト8位に沈むことから、この夏は投手の補強を優先するだろうという見方がほとんどだった。