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【MLB】指揮官は「日本でも実績、勝負所で期待」 田中将大が背負う常勝ヤンキース、エースの宿命

ヤンキース・田中将大は29日(日本時間30日)、初登板となったアーリントンのグローブライフ・パークでのレンジャーズ戦で、先発して6回を9安打4失点。38日ぶりの黒星となった。

2015/07/31

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指揮官はこれからの勝負所での投球に期待

 問われるのは、この夏場という勝負所を迎えて、どれだけの投球ができるかという部分だろう。昨年は7月上旬に右肘のじん帯部分断裂が判明し戦線離脱。9月下旬に復帰したものの、チームは低迷しプレーオフ進出圏外にいた。
 それが今季はヤンキースが絶好調。現時点で2位オリオールズに6ゲーム差をつけた地区首位を独走している。そのエースの看板を背負うのが田中だ。

 ジョー・ジラルディ監督は試合前にこう話している。「シーズンが厳しい時期を迎えて、田中がどんな投球をできるのか、わくわくしている。彼が勝負所でどんな投球をするのか、昨年は見れていない。日本でも厳しいシーズンを戦い抜いた実績がある」。指揮官は、この時期に最高のパフォーマンスを発揮してチームを導いてこそエースだとの思いを、はっきりと口にしていた。

 夏場に、この灼熱のマウンドだ。田中本人は「試合に入れば関係なかったです」と投球への影響を完全に否定した。それでも、本人の気付かぬところで、肉体を蝕んでいたとしても不思議ではない。

 真価はこれから問われてくる。次回登板は中5日となる8月4日のレッドソックス戦が有力。本拠地に戻り、同地区の因縁の宿敵との一戦だ。ここでの足踏みは、目の肥えた本拠地のファンには許されない。

「今日の結果をしっかりと受け止めて、次にどうつなげていくかだと思います。また次の登板に向けて、しっかりと調整していきたいと思います」と公式HPで結んだ田中。灼熱の荒野で刻んだ黒星を、肥やしとできるか。およそ1カ月ぶりの黒星で厳しい視線にさらされるのも酷だが、これこそ常勝ヤンキースの看板を背負おうエースの宿命だ。

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