総勢113人が移籍 トレードデッドラインを迎えたMLB、主役はブルージェイズ
現地時間31日をもってMLBはトレードデッドラインを迎えた。今季は例年以上に動きが活発化。ロッキーズのトゥロウィツキー、タイガースのプライスらを筆頭に37のトレードが締結。総勢113人の選手が新天地へと移籍することとなった。
2015/08/02
例年以上に動きが活発
現地31日の東部時間16時、メジャーリーグはウェーバーを経ずにトレードを行える期限(通称トレードデッドライン)を迎えた。例年デッドライン前にはポストシーズン進出へ向けての補強を狙う上位球団の若手選手と、すでにシーズンを諦めた球団の主力選手を中心に多くのトレードが行われる。
今年は例年以上にその動きが活発化、7月23日からの9日間で113人の選手が絡む37のトレードが締結された。その中でも特に印象的なトレードを中心に今年のフラッグシップ・トレードを振り返る。
今年のデッドラインで最も注目を集めたのがブルージェイズであることは間違いないだろう。
【ブルージェイズ獲得】トロイ・トゥロウィツキー(内野手),ラトロイ・ホーキンス(投手)⇔【ロッキーズ獲得】ホゼ・レイエス(内野手),ミゲル・カストロ(投手),ジェフ・ホフマン(投手),ヘスス・ティノコ(投手)
【ブルージェイズ獲得】デビッド・プライス(投手)⇔【タイガース獲得】デレク・ノリス(投手),他2投手
以上の2つの大型トレードで球界最高の打力を誇る遊撃手であるトゥロウィツキー、14年奪三振王のエース左腕プライスと今デッドライン屈指の大物である2人を獲得しただけにとどまらず最終日には俊足巧打のベン・リビア(外野手 フィリーズ)やリリーフのマーク・ロウ(投手 マリナーズ)も確保。
今年でFAになるプライスのためにエースクラスのポテンシャルを秘めるノリスを出すなどなりふり構わない補強には賛否両論あるが、今年に限ればその効果の大きさに疑う余地はない。特にチーム事情を考えればエース投手、頼れるリリーフの獲得は必須事項であっただろう。現在30球団で最もプレーオフから遠ざかっているジェイズ、1993年以来のプレーオフ進出を目指すチームに大きな力が加わった。
ブルージェイズと共に近年売り手に回ることの多かったロイヤルズ、メッツ、アストロズといったチームが買い手に回ったのも今年の特徴だ。