【MLB】オズーナ降格、イチロー起用増は不公平? 代理人から不満の声も
イチローが打撃不振ながら、正外野手のマーセル・オズーナがマイナーに降格していることもあり、多くの出場機会を得ている。しかし、これには不公平との声もあるようだ。
2015/08/04
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数値的に明らかなオズーナへの不公平
スラッシュラインとは打率/出塁率/長打率で、この3つの重要な指標は「スラッシュ」で仕切って表記されるためこう呼ばれる。また、wRC+は打者が産み出した得点の傑出度で、100が平均値だ。したがって、これが76のオズーナは平均以下のパフォーマンスしか発揮していないことを示している。fWARはメジャー最低レベルの選手に比べどれだけ勝利に貢献したかを示すWARの『fangraphs』版のことだ。他にも『Baseball-Reference』がWARを発表しており、こちらはrWARと呼ばれる。オズーナの0.4は凡庸だが、イチローの-0.7は相当心配な数値だ。
Boras pointed out that when Marlins outfielder Christian Yelich ? who signed a seven-year, $49 million contract in March ? “hit .160 for his first 100 at bats, like most major league players who are established, they let him work through it. They sent Marcell down when he was hitting [.249] and lifetime average of [.263]. That’s something many clubs don’t do.”
ボラスはこう指摘する。3月に7年4900万ドルで契約延長したマーリンズの外野手クリス・イエリッチの場合は、「開幕後の100打数で打率.160だったが、他の多くの実績がある選手同様にチームは彼を起用し続けた。ところが、彼らは通算打率が.263のオズーナを.249で降格させた。こんなことは他球団ではあり得ない」
記事では、この対応の違いの原因として契約年数を挙げている。23歳のスピードスターであるイエリッチはすでに長期契約で囲い込まれているが、オズーナはそうではないのだ。
オズーナの復帰タイミングは明らかではないが、こういった周囲の雑音を振り払うために、イチローは打棒復活でアピールしたいものだ。
出典:”Report : Miami Marlins’ players upset Marcell Ozuna still in Triple-A”@ Marlin Maniac in SI.com by Ehsan Kassim in Jul. 30th 2015