【MLB】「後悔はない。自分のプレースタイル」 打球直撃で骨折の上原、今季中の復帰へ意欲
7日に打球の直撃を受けた上原、精密検査の結果右手首骨折によりシーズン全休となる見通しとなることが発表された。絶対的守護神の離脱はチームにとって大きな痛手となりそうだ。
2015/08/12
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骨折も、プレーに後悔はない
現地11日、レッドソックスの上原浩治が右手首骨折で今季の残り試合を全休する見通しであることを球団が発表した。7日のタイガース戦で上原の右手を打球が直撃、試合後の検査では骨の異常は見られなかったが、改めて精密検査を行った結果骨折が発覚した。
敵地コメリコパークで行われた7日のタイガース戦、5点リードの9回1死満塁の場面で登板した上原。2番イグレシアスを三振に打ち取り2アウト、続くイアン・キンズラーの打席で悲劇が起こった。1-2からの4球目をキンズラーが振りぬくと、打球はライナーで上原の右手を直撃。転がったボールをすぐさま拾い上げ一塁へ送球。3アウト目を取ったものの試合後は右手を気にするしぐさを見せ、トレーナーとともにダグアウトへと下がっていった。
骨折の原因となったプレーについて上原は自身のブログで以下のように振り返っている。
「投げた後の、「体全部がグローブ」って言ったこと。これからも、その気持ちに変わりはない! 逃げてヒットにされるのは悔しい。あの時だって、もしあれがヒットになってたら、逆転されてる可能性があったわけだし、後悔はない。誰が何と言おうと、あれが自分のプレースタイル」
試合後のレントゲンの結果、骨には異常なし。打球が直撃した右手は内出血による腫れこそひどかったものの、現地11日から始まるマーリンズ戦前後には復帰できるのではないかと見られていた。しかし精密検査の結果、右手首の骨折が発覚。今季の全休がほぼ確定した。
今季の上原はここまで43試合に登板し2勝4敗25S、防御率2.23。被打率.188と安定感抜群のピッチングを見せ、地区最下位に沈むチームで孤軍奮闘を続けてきた。特にここ6月24日以降は17試合に投げて失点1と絶好調だっただけに本人も、
「ここ最近はいい感じで投げてただけに、悔しい気持ちはある!昨年は腰痛で八月以降思った投球が出来なかっただけに、今年は最後までって思っていたんだけど、まさか骨折とは…(ーー;) なかなか上手いこといきませんね」
と悔しさをにじませた。昨年は8月以降、腰痛の影響で低迷。2試合連続で3点リードをふいにするなど安定感を欠き、後半戦は防御率4.35と本調子からはほど遠いピッチングだった。今年は不運な形だったとはいえ2年連続でクローザーの役目を最後まで全うすることはできず、それだけに上原自身も思うところがあるのだろう。