【MLB】代役・田澤でも守護神の穴を埋められず 上原の離脱でレッドソックスに秋風
上原浩治が右手首の骨折で戦線離脱。本人は今季中の復帰に意欲を示しているが、おそらく難しいだろう。その守護神の代役に田澤純一が指名されたが、初戦でいきなりセーブ失敗。レッドソックスには早くも、秋風が吹き始めている。
2015/08/13
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若手の活躍もあったが……
守護神上原浩治の戦線離脱は、低迷を続けるレッドソックスに早すぎる秋風をもたらすことになりそうだ。
8月7日のタイガース戦で打球を右手首に受けた上原は、精密検査の結果、非分離型ぎょう骨遠位端骨折と診断された。球団側は今季の復帰はないとアナウンスしている。その発表直後のゲームとなる11日のマーリンズ戦は、上原を欠くレッドソックス・ブルペンの今後を暗示させる展開となった。スポーツブログのポータルサイト『SB ネーション』のレッドソックス・ブログ、「オーバー・ザ・モンスター」は以下のように報じた。
For eight innings, this was a different recap. A recap about the great ride of the Three Bs, version 2.0 (3.0?).
8回終了までは全く別の展開だった。それまでは、「3 Bs」(訳者注 頭文字がBで始まる3人)のバージョン2.0 (3.0かもしれないが)の活躍に要約されたのだが。
この試合でレッドソックスの8回までのリードに貢献したのが、ザンダー・ボガーツ、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア、ムーキー・ベッツの頭文字がBで始まる若手野手の3人の活躍だった。「バージョン 2.0(3.0かもしれない)」としているのは、この将来を嘱望された3人のうち、ブラッドリーは伸び悩んでおり、やや期待外れだったことを皮肉っているのだ。
そして、記事ではこう続けている。
Then came the ninth, and it all changed.
そして、9回がやってきた。そこから全てが変わってしまった。
6回表終了時点では4対0でリードしていたレッドソックスは6回に2点を失い、7回にはイチローの犠飛で1点差に詰め寄られたが、それでも上原がいれば逃げ切れる展開だった。