【MLB】イチロー、タイ・カッブの安打記録「M1」 得意の8月は来季メジャー契約が懸かる勝負の時
マーリンズ・イチローが8月に入って好調だ。12日のレッドソックス戦では2安打。日米通算4190安打とし、タイ・カッブの持つメジャー歴代2位の4191安打にあと1本に迫った。
2015/08/13
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絶不調の7月から一転
マーリンズ・イチローが真夏の逆襲をみせている。12日のレッドソックス戦では2安打。日米通算4190安打とし、タイ・カッブの持つメジャー歴代2位の4191安打にあと1本に迫った。
メジャー通算では2912安打。金字塔である3000安打にはあと88本となっている。
これで8月に入って、32打数11安打の月間打率.344。先発出場した全8試合で安打と得点をマークしている。7月は77打数15安打で、自身月間ワースト打率.195に沈んだのが嘘のように、息を吹き返した。
実はキャリア全体でも、同様の傾向が見て取れる。メジャー15年間の月間打率を並べると、以下の通り。
4月 .299
5月 .335
6月 .323
7月 .300
8月 .317
9月 .316
毎年、開幕直後はスロースタート。5、6月でエンジンをかけるが、夏場にさしかかる7月に一度失速する。そこから8月に盛り返し、高い数字を維持したまま9月の閉幕まで駆け抜ける。
得意の8月に復調したイチローを後押しするように、出場機会はまだしばらく確保されそうだ。今年1月の契約時には、安打量産へ最大の障壁と見られたマーリンズが誇る若き外野手トリオ。メジャー最強の正外野手トリオとも評された3人が総崩れの状態なのだ。