【MLB】野茂英雄につぎノーヒットノーランの岩隈久志「マリナーズで達成できたことに大きな意味」
マリナーズの岩隈久志が8月12日、本拠地セーフコフィールドのオリオールズ戦でノーヒットノーランを達成した。マリナーズ史上5回目、日本人投手としては野茂英雄以来2人目となる快挙はアメリカで大きな称賛を受けている。
2015/08/13
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「岩隈が日本のレジェンド・野茂に並んだ」と紹介する記事も
マリナーズのロイド・マクレドン監督は早い段階で大記録の達成を確信していたという。
“I thought in the fifth inning, his stuff was really sharp, his split was coming out very crisp,” McClendon said. “You never know, but I said, ‘He may have a shot here.'”
「5回の段階で感じたが、彼のピッチングは本当に素晴らしく、決め球のスプリットにもとてもキレがあった。『彼は今日やってくれるな』と言っていたよ」
2015年のノーヒットノーランの達成者は岩隈で4人目。ジャイアンツのクリス・ヘストン(6/9)、ナショナルズのマックス・シャーザー(6/20)、フィリーズのコール・ハメルズ(7/25)に次ぐ達成で、アリーグに限れば今季初となる。
またマリナーズの歴史上では90年のランディー・ジョンソン、93年のクリス・ボシオ、12年に完全試合を達成したフェリックス・ヘルナンデス以来、単独では4人目(1試合継投でのノーヒッター達成有)。2012年8月15日に達成したキング以来ほぼ3年ぶりの大記録となった。パーフェクト経験者のエース、ヘルナンデスも今日の試合後は「クマベアーキャップ」(岩隈のあだ名が熊を意味することにかけたお土産ものの帽子)を被って岩隈を祝福したという。
『MLB.com』では「岩隈は日本でレジェンドとなっている野茂に並んだ」という記事を掲載。2001年、そして96年に達成した野茂の2度のノーヒッターにスポットをあて、日本人では2人目となる快挙達成を称えている。
「今シーズンは初めの2カ月半を欠場してしまい、前半戦はほとんどチームを助けることができなかった」と語る岩隈、7月末のトレードデッドラインではトレード候補として名前が挙げられることもあり本人、そしてファンにとってもこれまでのシーズンは決して満足のいくものではなかっただろう。しかし今日本拠地シアトルの地で4年目の右腕は最高の輝きを見せてくれた。
出典:Mariners hold on to Kuma, rewarded with no-no by Andrew Erickson in MLB.com on Aug.12 2015