【MLB】ノーヒッター岩隈久志とバッテリーを組んだヘスース、「1球1球に緊張」
岩隈久志がキャリア初となるノーヒットノーランの偉業を達成した。日本人メジャー投手では野茂英雄氏につぐ2人目の快挙だ。今季も低迷するチームのファンにとっては誇らしい試合となったはずだ。快挙達成の裏では、サインを出すキャッチャーの緊張、全力でボールに飛びつくチームメイトのプレー、いろいろな仲間の思いがあった。
2015/08/13
Getty Images
ノーヒットノーランの偉業達成
今シーズンもチームは期待されていた成績が残せず、フェリックス・ヘルナンデス以外の投手陣、そしてネルソン・クルーズ以外の打撃陣が思うような結果を出せていない。チームを応援するファンにとっては今年も耐えがたいシーズンとなっている。
だがこのような記念すべき日を迎えるために、負けが続く中でもファンは応援を続けている。今日の試合を観戦していたファンにとっては、どんな試合でも特別なものになり得る可能性があるということを再認識させられた試合となったのではないか。
岩隈久志が12日、シアトルで行われたオリオールズ戦に先発し、ノーヒットノーランを達成した。アメリカンリーグでの偉業はチームメイトのフェリックス・ヘルナンデスが記録した2012年8月以来となる。それ以降は12度連続でナショナルリーグチーム所属の投手が達成していた。今季はメジャー4人目、チーム史上5度目の快挙だ。
岩隈は試合後、地元メディアにこのように語っている。
“When I was young, when I first signed, I said to myself, ‘One day it would be nice to throw a no-hitter.’ Today I’m very happy I accomplished it, but it was just taking one hitter at a time that got this to become true.”
「若かった時、初めて契約を結んだ時、自分自身に語りかけていた。いつかノーヒットノーランを達成できたらいいなと。今日は達成することができて、とてもうれしく思うが、これを実現できたのはとにかく1人1人の打者を相手にしていった結果だ」