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【MLB】今季初の完投 第2捕手との息ぴったり、投手としての幅を広げた田中将大

ヤンキース・田中将大が15日のブルージェイズ戦で、今季チーム初の完投勝利で9勝目を挙げた。112球を投げて5安打1失点。チーム第2捕手、ジョン・マーフィーが巧みなリードで田中を引っ張った。

2015/08/17

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第2捕手との相性も抜群

 歓喜の表情で抱き合う2人が、トロントの陽光の下で輝いていた。
 ヤンキース・田中将大が15日のブルージェイズ戦で、今季チーム初の完投勝利で9勝目を挙げた。112球を投げて5安打1失点。最後の打者、ライアン・ゴーインズを遊ゴロに打ち取り、息の合ったリードで導いた捕手のジョン・マーフィーと熱い抱擁をみせた。

「今日は一番良い形で勝てたんじゃないかなと思います。試合を通じて良い感じで投げられましたが、何よりマーフィーが素晴らしいリードで引っ張ってくれました!」

 自身のブログでも、この日バッテリーを組んだ第2捕手への感謝を口にした。マーフィーとは7月23日のオリオールズ戦以来、先発では2試合目、通算では3試合目のバッテリー。テンポのいいやり取りで、経験の浅さを感じさせなかった。

 昨年は全20試合が、正捕手のブライアン・マキャンとのバッテリーだった。先発バッテリーとして初めてマキャンと組まなかったのが、そのオリオールズ戦。DLからの復帰初戦だった6月3日のマリナーズ戦では、マキャンが故障したため、試合の早々にマーフィーと公式戦では初バッテリーを組んだ。

 実際に数字を見ると、マーフィーとの相性の良さが際立つ。今季マキャンと組んだ15試合では、防御率3.98。打者のべ348人と対戦し、322打数75安打(被打率.233)で、15本塁打、19四球、77三振。
 マーフィーとは防御率1.99で、打者のべ83人に対し、79打数13安打(被打率.165)、3本塁打、3四球、23三振。
 投げているイニング数が、マキャンとの86回に対して、マーフィーとは22回2/3と圧倒的に少なく、単純比較はできない。ただ本来一日の長があるはずの正捕手に対し、第2捕手とのこの数字は出色のものと言えるだろう。

 そのマーフィーは試合後、「彼に最後まで投げきってほしかったんだ。ブルペンからの助けは、誰にも来てほしくなかった。彼の投球は完投に値するものだったから」と興奮気味に話している。

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