【MLB】チームメイト「いかなる差別もない」。ブリュワーズ傘下の現役選手が同性愛者と公表
ミルウォーキー・ブリュワーズの傘下である、ヘレナ・ブリュワーズ(ルーキーリーグ)に所属しているデビット・デンソンが、先日地元メディアにて『同性愛者』であると告白した。
2015/08/19
Getty Images
野球人として、ファンを魅了する
デンソンにとって、このチームメイトの反応は驚きであった。
That was a giant relief for me. The outcome was amazing. It was nice to know my teammates see me for who I am, not my sexuality.
本当に心強い言葉だったよ。みんなの反応に、僕自身本当に驚いた。チームメイトが性的指向ではなく、僕という人間を見てくれているということがわかって、うれしいよ。
一連の出来事に対して、所属球団であるブリュワーズは、デンソンを“a very courageous young man”(とても勇敢な若者)と正式にコメントを発表した。
ダグ・メルビンGMも他の選手同様と変わらず、将来有望な若手の1人であると、コメントを残している。
Our goal for David is to help develop him into a major league player, just as it is for any player in our system, and we will continue to support him in every way as he chases that dream.
(我々の目的は、デンソンがメジャーリーグに昇格できるように、成長を促すことだ。これは、全ての選手に対して同じだ。そして我々は、彼のメジャー昇格という夢がかなうよう、今まで通りサポートを続けていく。
MLB機構は、今回の件に対して、
(“tremendous example of baseball’s desire to give every player the opportunity to play at their very best”
「全ての選手に対し、最高の状態でプレーする機会を与えるという、最高の事例」と声明を発表した。
今から60年以上前、ジャッキー・ロビンソンは、初の黒人メジャーリーガーとしてドジャースからデビューした。
今でこそ多くの黒人選手がグラウンドで活躍しているが、当時は白人と黒人が同じ風呂やトイレを使うことすら、タブーとされていた時代。
ロビンソンは辛辣なヤジ、誹謗、中傷にも屈せず、上質なプレーで応えることで、多くの観客の心を掴んでいった。
デンソンは今、本当の意味でスタートラインに立った。
メジャーリーグに昇格し、野球選手としてプレーで結果を残し、ファンを魅了する――
それ以上でもそれ以下でもない。