【MLB】今季19本目の被弾――6敗目の田中「自分がもっと良いピッチングをしていれば」
ダルビッシュ以来となる2年連続の2ケタ勝利を目指し、インディアンズ戦に登板した田中将大だが、運にも見放され6回4失点3奪三振と低調なピッチング。痛恨の6敗目を喫した。
2015/08/22
Getty Images
名手のエラーで勝ち越し点を許す
現地21日、本拠地ヤンキースタジアムでのクリーブランド・インディアンズ戦に先発登板した田中は6回0/3を4失点(自責点3)、3奪三振のピッチングで、今季6敗目を喫した。味方のエラーが失点に絡むなど終始ツキに恵まれなかったこの日の登板を地元紙『The New York Times』が報じている。
初回はわずか8球で三者凡退の完璧な立ち上がり。2回こそ二塁打と四球で走者を出しながら、7番アルモンテを併殺に打ち取り無失点に抑えたものの、続く3回2死3塁から2番フランシスコ・リンドーアにレフト前へ弾き返され先制点を許す。相手先発はここまで11勝9敗、最近の4試合は防御率1.52と絶好調のカルロス・カラスコ。絶対に避けるべき先制点を簡単に与えてしまった。
ヤンキースは4回裏にルーキーのグレッグ・バードのタイムリーで同点に追いつく。しかし肝心の田中がピリッとしない。5回表は安打と四球、内野ゴロで2死1、3塁、またも得点圏にランナーを進めてしまう。ここで迎えたリンドーアの当たりは平凡なショートゴロだったがこれを名手ブレンダン・ライアンがまさかのエラー、痛恨の勝ち越し点を許してしまう。ジラルディ監督はこのエラーに「ライアンなら100回中99回は問題なくこなすプレー」と名手のエラーに愕然。ライアンも「言葉が見つからない」と試合後は後悔しきりだった。
6回表、先頭のカルロス・サンタナの打席、3-1からの5球目は三塁側スタンドへのファールフライに。キャッチャーブライアン・マッキャンが懸命に飛び込むもボールはグラブに収まらずキャッチ失敗。続くフルカウントからの6球目を弾丸ライナーでライトスタンドへ運ばれた。田中にとっては今シーズン19本目となる一発を浴びて、リードを2点に広げられた。
7回表、先頭のホゼ・ラミレスにヒットを許したところで田中は降板。リリーフした2番手シュリーブがこのランナーを返してしまい自責点は3。6回を投げ四球は1つしか出さなかったものの、被安打7、奪三振3と本調子とは言えないピッチングに終わり、日本人投手ではダルビッシュ以来となる2年連続2ケタ勝利の達成は次登板以降に持ち越した。