【MLB】「3000本安打は過程にすぎず」「技術と体はまだ発達」イチローの準備と思考法
地元紙『Sun Sentinel』では、衰えを知らないイチローの日々の取り組みや考え方についての特集記事を組んだ。チームが低迷を続ける中、3000本安打という過程に臨むイチローの卓越したアプローチにデーブ・ハイド氏が迫った。
2015/08/23
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チーム状態に関係なく、自らのルーティンを守り続ける
チームにとっては再び低迷が続き、「失われた1年」であるが、そんなシーズンであるからこそイチローの卓越している部分が光っていると地元紙『Sun Sentinel』では特集を組んで報じている。
記者のデーブ・ハイド氏は最年長野手であるイチローは、試合終了とともに次の試合への準備を始めていると明かす。
試合を終え、ロッカーに戻ったイチローはすぐさまスパイク磨き、そしてオイルを使ってのグローブの手入れに入る。「次の日の始まりだ」とイチローも話しており、細かいことだが卓越性は細かい積み重ねから成り立つ。イチローは来る日も来る日もヒットを打ち続け、チームがどんな状態に合ってもその影響を感じさせずに自らのルーティンを守っている。
チームの状態が悪いからこそ、イチローの厳密さを賞賛せずにはいられない。41歳でもなお、3000本安打記録に日々近づけていけるその理由がわかってくる。
スタジアムを後にすると、イチローは家に帰り、食事までの間にピラティス用のマシンを使って翌日に向けての準備をする。そして食事のあとには再び、マシンで体を動かしたのちに2時間のマッサージを毎日欠かさず受ける。
イチローが41歳になってもグラウンドで貢献し続けることができ、体重を常に170-171ポンド(約77kg)で維持し、3000本安打という偉大な記録に迫っている理由をハイド氏は短く語った。それは消化試合となってしまっている試合前でも、試合開始4時間前までにはインタビューを終えたいという本人の準備に対する考えだという。