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【MLB】1万打席、500盗塁、3000本……戦力・集客の両面で貢献のイチロー、来季契約更新は現実路線

日米で常にトッププレーヤーとして走り続けるイチローに、さまざまな節目の記録が訪れている。その中でファンが最も注目している記録はメジャー通算3000本であろう。8月に安打を積み重ねたイチローは、来季、達成の道筋をほぼつけたと言える。マーリンズは来季契約更新へ前向きなようだ。

2015/08/25

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Getty Images



来季もマーリンズでプレーか?

 前監督の更迭に伴い指揮を執ることになったジェニングズ監督だが、今季終了後には再びGM職に復帰する可能性もある。「将来殿堂入りするような選手と同じユニホームを着られて、本当に光栄だ」と敬意を隠さない指揮官のイチローへの評価は、誰よりも高い。

 実際、開幕前にはメジャー最強の外野手トリオと評されていた正外野手3人は、大きな不安を露呈したシーズンとなった。

 ジャンカルロ・スタントンは空振りによる有鉤(ゆうこう)骨骨折で長期離脱。クリスチャン・イエリッチは持病の腰痛が常に響き、とても162試合のプレーを期待はできない。マーセル・オズナは素行の悪さが目立ち、トレード候補に挙げられる始末だ。

 戦力としても、第4の外野手としてイチローが必要な状況だ。

 スタントン、イエリッチらに適宜休養日を与え、かつ打線の得点力を落とさない実力を兼ね備える。代打や代走、守備固めではなく、ある程度の先発出場を見込んだ戦力としてだ。
 そして常にファンやメディアの注目を浴び続ける、数々のマイルストーン。

 目の前に迫る数字をクリアすれば、次から次へ新たな節目がやってくる。今年も王貞治氏の通算得点記録や、ベーブ・ルースの通算安打記録、さらに最近のタイ・カッブ超えなど。そのつど、弱小田舎球団と言えるマーリンズがクローズアップされることに、球団は感謝の念さえ抱いている。

 相思相愛とも言える関係が出来上がり、イチローの来季契約更新は現実的となりつつある。今季はすでに79安打を放っており、そうなれば大きなケガや不振などがない限り、あと77安打の3000安打到達はほぼ確実となる。

 数々の節目到達がレールとなり、最大の金字塔は来シーズン、いよいよ達成されようとしている。キャリア全体を振り返ってみても集大成となるその瞬間。16年シーズンは開幕から、そのグランド・マイルストーンへのカウントダウンが始まることとなる。

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