田中将大、真の評価はこれから 日本人4人目・2年連続二桁勝利も米では称賛の声あがらず
ヤンキースの田中将大は28日のブレーブス戦に先発。7回を3失点、味方の好守や大量援護にも助けられ今季10勝目をあげた。デビューから2年連続の二桁勝利は日本人4人目、ヤンキースでは8人目となる。
2015/08/30
Getty Images
日本人4人目の快挙
現地28日、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大は敵地ターナーフィールドでのアトランタ・ブレーブス戦に先発。7回を投げ7奪三振1四球、被安打5、失点3。今季20本目となる一発を浴びたものの、クオリティースタートを記録し2年連続となる10勝目をあげた。デビューから2年連続の二桁勝利は日本人4人目、ヤンキースでは8人目となる。
前回登板で逃した10勝目に向けて敵地ターナーフィールドでの登板に臨んだ田中、初回からチェイス・ヘッドリーのタイムリーツーベース、ディーディー・グレゴリアスの3ランで5点の大量援護をもらうも、6回4失点に終わった前回登板に引き続きピリッとしない。
1番マーケイキスにヒット、2番メイビンに四球を与え瞬く間にピンチを作ると、3番フリーマンのタイムリー、4番スウィッシャーの犠牲フライで、2点を返される。その後2死1、3塁で迎えた7番ベタンコートの当たりはセンターの頭を越えるかと思われたが、これをセンターのエルズベリーがランニングキャッチ。田中も試合後「あのプレーに助けられた」という超ファインプレーでなんとかピンチを脱した。
さらに4点をもらって迎えた2回裏は8、9、1番を三者連続空振り三振。
3回裏にブレーブスの主砲フレディ・フリーマンに今季20本目の被弾となるソロ本塁打を打たれたもののそれ以外は7回2死まで1人のランナーも出さない完璧なピッチングを見せた。8、9回にも6点を加えたヤンキースは15-4で大勝し、田中も13勝をあげた昨年に続きデビュー以来2年連続となる10勝目をあげた。
デビューから2年連続での二桁勝利は日本人では野茂英雄(95年13勝、96年16勝)、松坂大輔(07年15勝、08年18勝)、ダルビッシュ有(12年16勝、13年13勝)に次ぐ史上4人目となる。ヤンキースでもチーム史上8人目、戦後に限れば通算256勝、実働18年で負け越し0シーズンの記録を持つアンディ・ペティット、「エル・デューケ」の異名を持つオーランド・ヘルナンデスに次ぐ3人目の達成となった。