【MLB】規定投球回達成は最低限の責任 田中将大、次戦は中4日登板、3度目の正直となるか
ヤンキース・田中将大が28日のブレーブス戦に先発し、7回5安打3失点で10勝目を挙げた。
2015/08/31
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先発6人制は絵に描いた餅に
ヤンキース・田中将大が28日のブレーブス戦に先発し、7回5安打3失点で10勝目を挙げた。昨年の13勝に続き、2年連続の2ケタ勝利は、日本人投手では野茂英雄(ドジャース)、松坂大輔(レッドソックス)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)に続き4人目となった。
そして次回登板は、今季3度目の中4日となる9月2日のレッドソックス戦になる、とジョー・ジラルディ監督は発表した。当初はマイケル・ピネダのDLからの復帰により、先発投手6人制を敷く方針を明言していた。
だが、その直後にC・C・サバシアが昨年手術した古傷の右膝を痛めて離脱。田中はその後も負担の重い中4日の登板ではなく、中5~6日のローテーションを与えられると目されていたが、サバシアのDL入りで先発投手6人制は絵に描いた餅に。メジャーで「レギュラーレスト」と呼ばれる中4日での登板が決まった。
昨年7月に靭帯部分損傷が発覚した右肘にはタイトな日程を強いられる。
ただ、田中個人の成績、特に先発投手として最低限果たしたい規定投球回到達には、この日程が大きな後押しとなる。
田中は現在121回2/3を投げて、55失点、49自責点の防御率3.62の成績を残している。
中4、5日を軸とした先発投手5人制でまわった場合、残る登板機会はおそらく7試合。そこで平均6イニング以上を投げれば、少なく見積もっても163回2/3となり、162回の規定投球回をクリアすることができる。
仮に先発投手6人制の中5、6日だったとしたら、カレンダーをにらむと残る登板機会は5、6試合というところだった。6試合だとしても、平均7イニング以上を投げなければ規定投球回に届かないところだった。6試合に投げて平均7イニング以上という条件は、決して簡単なものではない。