【MLB】規定投球回達成は最低限の責任 田中将大、次戦は中4日登板、3度目の正直となるか
ヤンキース・田中将大が28日のブレーブス戦に先発し、7回5安打3失点で10勝目を挙げた。
2015/08/31
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田中自身も手ごたえ
昨年は右肘痛による2カ月以上の戦線離脱が響き、規定投球回を大きく下回る136回1/3の登板に終わった。20試合で13勝5敗という勝敗結果こそ評価されるものの、1シーズン投げ抜くべき先発投手としては不本意な数字となった。
今季は19試合で10勝6敗と、自身の勝率こそ昨年に見劣りするものの、規定投球回に達すれば、先発投手としても最低限の責任を果たしたと言えるだろう。
今回のブレーブス戦では、初回に3安打1四球2失点とまずい立ち上がりながら、試合の中で立て直す修正力を示した。
先頭に右前打され、四球で得点圏に走者を進め、3番のフレディ・フリーマンに先制の右前タイムリーを許した。続くニック・スウィシャーに犠飛を打たれ、なおアドニス・ガルシアに左前打され一、二塁のピンチ。犠飛を除けば打者5人に対して1つのアウトも奪えておらず、どうなることかと思わせた。
ただ、次打者から連続で中飛に仕留めこのピンチを切り抜けると、続く2回は3者連続三振。最終的には7回を投げ抜き、5試合連続のクオリティースタート(6回以上を投げ、3自責点以内)。試合の入りが悪い時でも、ゲームの中で修正して1つでも長い回を投げ抜くという、先発投手に必要とされる資質を発揮した。
田中自身もツイッターで「序盤はバタバタとしてしまいましたが、試合の中でアプローチを変えていってうまく修正して投げられたと思います。今シーズンは試合の中でなかなかうまく修正ができていなかったので久しぶりの感覚でしたね!」と振り返っている。
次戦は、今季の過去2度はいずれも勝利投手を逃している中4日で、3度目の正直となる。1.5ゲーム差をつけられた地区首位ブルージェイズ追撃には、勝負所での背番号19の熱投が不可欠。
「試合の頭からバシッといけるように明日からまた調整していきます」とツイッターを結んだ田中。勝負の9月を迎え、つまずきは許されない。長いイニングを投げ抜きビハインドは許さない、エースの投球が期待される。