【MLB】「8回に戻って、正直ほっとする」守護神代役も8月防御率9点台の田澤 セットアッパー復帰へ
上原浩治の故障で守護神に指名された田澤純一は、結果を残せず3週間でその座を剥奪された。後任はウエーバーで拾われた防御率5.40のジーン・マチというのも、ショッキングだ。
2015/09/01
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守護神代役は防御率5点台の男
クローザー定着は大きな負担だったと田澤も認めている。「9回の緊張感は別物だ。8回に戻るのは、正直ほっとする。監督に役割交代を試合前に言われ、救われた思いだ」と通訳のCJ・マツモトを介して語っている。
田澤は長年セットアップで結果を残してきたが、「どんな役割でも構わない。チームに貢献できればいい」と、クローザーになることを目標にはしていなかった。
なぜ田澤がクローザーでは本来の投球ができなかったのか? 記事では投手コーチのカール・ウィリスのコメントも紹介されているが、彼にもそれはわからないようだ。
“It’s a tough role to fill. You’re talking about a guy who’s taking the ball with basically the weight of the game on your shoulders,” he said. “You have to have a short-term memory. It’s mentally difficult.”
「(クローザーというのは)とてもタフな役回りなんだ。基本的には試合の行く末がその双肩にかかっているんだからね」と彼は語った。「終わったことを引きずらないことが必要だ。メンタル的には難しいことだけどね」
不振の原因は勤続疲労かもしれない。2013年のポストシーズンも含めると、田澤は過去3年で211試合も登板しているのだ。球団はその疲労の蓄積を考慮して、今季の残り試合においては、リードもしくは同点の場面に限定し起用することを考えているようだ。
首脳陣はかばうが、田澤のクローザー陥落には失望せざるを得ない点もある。
それは、後任はジーン・マチだということだ。ジャイアンツを戦力外となり、ウエーバーで7月28日にレッドソックスに拾われた。その後13試合に登板して3セーブも、防御率は5.40とぱっとしない。
クローザー交代が告げられた日曜日、田澤、マチとも登板はなかった。
出典:”Red Sox move Junichi Tazawa back into setup role”@ The Boston Globe by Peter Abraham in Aug. 31st 2015