前田健太のメッセージも拡散。日米の引退報道で再確認した、黒田博樹の存在感
広島・黒田博樹の突然の引退発表は、日本だけでなく米国にも衝撃をもたらした。
2016/10/22
かつてレッドソックスがトレード打診も
在籍チームではない、意外な地元紙も報じた。ボストン・グローブ紙は、11年にレッドソックスが獲得へ動いていたエピソードを披露した。
7月末のトレード期限前にドジャースへ獲得を打診したが、トレード拒否条項を契約に含めていた黒田サイドに断られたという。「先発投手が手薄で獲得に動いたが、黒田はボストンに移りたくなかった」と経緯を説明した。
黒田はその後、11試合で7勝3敗、防御率3.00の好成績でシーズンを終えた。レッドソックスが代わりに獲得したエリック・ビダードは故障もあり働かず。結果的にチームの見立ては間違っていなかったのだが、と皮肉っている。
また前田健太は自身のインスタグラムで、英語と日本語で惜別のメッセージを送った。英語でも記されているため、こちらも様々な外国人フォロワーにより拡散された。
「ヒロキクロダの偉大なキャリアを心から祝福します。選手として目標でしたが、それ以上に人間的に目標としていました。日本シリーズでの好投と、第2の人生での成功をお祈りします」(英文和訳)
「黒田さんが引退を発表されましたね。すごく寂しいです。入団して1年目と昨年、2年間ですが同じチームでプレーできた時間は僕にとっては財産です。チームメイト、ファンのみなさんの力で黒田さんの有終の美を飾ってほしい!日本一!残りあと少し。頑張ってください」(日本語)
日本でも衝撃をもって伝えられたが、米国でも様々な形で情報が駆け巡った「黒田・引退」。
あらためてその存在感とスケールの大きさが浮き彫りとなった。