帰国した侍J・小久保監督、悔しさ見せるも「世界のトップ」経験した選手たちの成長に期待
2017/03/24
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、2大会連続4強の成績を収めた侍ジャパンが23日に米国から帰国。小久保裕紀監督が都内で会見に臨んだ。
登壇した指揮官の様子からは激戦の疲れが見えたが、会見が始まるとまっすぐ前を向きながら気丈に今大会を振り返った。
第2回大会以来の世界一奪還を最大目標に戦ってきた侍ジャパン。準決勝で米国に惜敗したことについて、「達成できなかった悔しさというのはある」と改めて悔しさを口にした。
外国人投手特有の“動く球”を打線がなかなか捉えることができず終始苦しい展開となり、5回までわずか1安打。得点は6回に菊池涼介内野手のソロホームランのみに終わり、「コンパクトにセンター返しという指示は試合前にしたが、それすらさせてもらえなかった」と1点差以上の力を感じた様子だった。
課題だけではなく収穫もある。筒香嘉智外野手や中田翔内野手など、今大会を通じてホームランが多く出たこと、また投手陣では千賀滉大や菅野智之ら先発をはじめ、中継ぎ、抑えに至るまで試合を作れたことに手応えを述べた。
「(打撃陣は)今回対戦した選手たちが世界のトップのピッチャーたちの球を経験できたのは1つの財産になると思う。(投手陣は)縦に落ちる変化があるピッチャーは有効なのかなと改めて再認識した」
小久保監督は3年半に及ぶ代表監督に一区切りを打つことを明かしたが、日本を代表する若い選手たちのこれからの成長に期待していた。