「カープ女子だけじゃない」首都圏5球団が“野球女子”倍増を目指し一致団結!
首都圏を本拠地としている千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、読売ジャイアンツ、横浜DeNAベイスターズ、東京ヤクルトスワローズの5球団は13日都内で共同会見を開き「首都圏5球団共同事業 野球女子“倍増”プロジェクト」を発表した。
2015/03/13
緑川航
“お一人様”率が低い女性客を通じてプロ野球全体を「知ってもらう」
今日の会見で発表された、野球女子“倍増”プロジェクトの具体的な施策内容は次の通りだ。今後も随時新しい企画内容を発表していく予定だ。
<施策内容>
1. 女性ファンの「わたしの夢」募集
「マウンドで投げたい」「イケメン選手とツーショット写真を撮りたい」などなど、女性ファンが叶えたい野球にまつわる「夢」を募集する。応募された内容をもとに各球団で企画を立て、女性ファンの夢を実現する手助けをしていく。
◎応募フォーム
http://www.yakyujoshi.jp
2. 「はじめてのプロ野球」観戦ツアー
まだプロ野球を観戦したことがない女性を各球団が年間100名ずつ球場に招待。球団スタッフがガイド役を務め、チケットの買い方からグッズの選び方、応援の仕方などをレクチャーする。
3. フィールド体験会
5球団の対戦カードにおいて、ビジターチームの女性ファンを対象としたグラウンドでの練習見学会や、試合後のフィールドを解放したイベントを相互開催する。
4. Facebookページ「野球女子ノススメ」開設
1~3の募集内容の告知やイベントの様子、各球団ごとの女性向け施策、グッズなどを紹介するFacebookページを開設する。
◎FacebookページURL
http://www.facebook.com/yakyujoshi
5. フリーペーパー「野球女子ノススメ」発行(5月予定)
プロ野球のことをよく知らない女性が観戦を楽しむための内容をまとめたフリーペーパーを発行し、「はじめてのプロ野球」体験ツアー参加者などにプレゼントする予定。
予想を越える事業内容に驚くと同時に、NHKをはじめとするマスコミが多数駆けつけるなど野球女子への注目度の高さを改めて痛感した。
「カープ女子」「オリ姫」といった西の球団が東のビジターのファンを巻き込む形で女性ファンのムーブメントを作り上げようとしている中、首都圏5球団は各球団の企業努力にプラスアルファする意味で、今回の共同プロジェクトを発表したのだろう。
質疑応答の中では「まだどこのチームのファンか決めてない方もたくさんいる」「この5球団が連携することで、例えば埼玉や千葉のジャイアンツファンの方、東京や横浜のライオンズファンの方に楽しんでもらえるのではないか」というような話も出ていた。
今回のプロジェクトは女性とか、どこの球団がどうこうというような小さな話ではなく、“お一人様”率が低い女性客を通じてプロ野球全体を「知ってもらう」ためのプロジェクトなんだということがよくわかる会見だった。
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