侍ジャパン、メキシコに雪辱の零封勝ち 4番吉田正が5打点、吉川尚が2安打&好守連発
2019/03/10
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「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019」第2戦が10日、京セラドーム大阪で行われ、メキシコ代表と対戦した野球日本代表「侍ジャパン」が6-0で勝利。対戦成績を1勝1敗としてシリーズを終えた。
第1戦で逆転負けを喫している侍ジャパンは初回、満塁のチャンスでこの日4番に抜擢された吉田正尚外野手が右翼スタンド最前列へ飛び込む満塁本塁打を放ち、いきなり4点を先制。さらにチャンスを作って田村龍弘捕手のタイムリー安打で1点を追加し、初回に5-0と大きなリードを奪った。
侍ジャパン先発・原樹理投手の2回無失点の好投もあって2回、3回は両軍無得点。4回は3回から2番手で登板している山本由伸投手が1死から4番・ジョーイ・メネセス外野手に右中間へ二塁打を浴びると、続くルイス・フアレス内野手にも左前安打を許して一、三塁とピンチを招く。
しかし、山本はここでブライアン・エルナンデス内野手を空振り三振。続くフェルナンド・ペレス外野手も切れ味鋭いフォークで空振り三振を奪って無失点で切り抜けた。
追加点が欲しい侍ジャパンは5回、先頭の吉田が中前安打を放って出塁したが、前日に3安打を放った上林誠知外野手が空振り三振。そして盗塁を狙った吉田も二塁タッチアウトで併殺となり、後続も倒れてなかなか得点が奪えない状況が続く。
2回以降均衡した試合だが、メキシコ打線が連打によって再三チャンスを作って侍ジャパンがしのぐという形となった。3番手の田口麗斗投手、4番手の三上朋也投手がともに2安打を浴びて得点圏に走者を進められるも決定打を許さず無失点に抑えた。
試合が再び動いたのは7回。侍ジャパンはこの日好守を連発している先頭の吉川尚輝内野手が2安打目となる内野安打で出塁すると、続く中村奨吾内野手は死球を受け無死一、二塁。その後1死一、三塁となり、先制本塁打を打っている吉田が左翼への犠飛を放って欲しかった追加点をもぎ取った。
リードを広げた侍ジャパンは、5番手の森原康平投手が7回、6番手の森唯斗投手が8回をそれぞれ無失点。そして9回は山崎康晃投手がメキシコ打線を三者凡退に抑えて6-0で勝利を決めた。侍ジャパンは11月の「世界野球プレミア12」、来年の「東京五輪」へ向けた2019年初陣を1勝1敗という形で終えることとなった。