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柳田、山田はいくつタイトルを取る? ハイレベルな2015年セ・パの打撃タイトル争い【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は「セパ打撃タイトル争い」だ。

2015/09/02

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ベースボールチャンネル編集部



同僚のタイトル争いに指揮官も気を遣う?

 タイトル争いに巨人の選手は一人しか顔を見せていない。12球団で最低のチーム打率というのを物語っている。

 セは盗塁を除く打撃4部門でヤクルトの3選手が競り合う状況だ。こういう状況では監督は神経を使うものだ。

 西鉄ライオンズは、1956年、中西太と豊田泰光が打率で激しく争った。三原脩監督は最終戦で中西、豊田をともに休ませ、豊田に首位打者を取らせた。中西は5厘差の2位。この年は本塁打、打点の二冠を取っていた。結果的に、中西太は戦後初の三冠王のチャンスを逃したのだ。

 2012年には巨人の坂本勇人と長野久義が最多安打で争った。原辰徳監督は二人が同数になった時点で休ませて、二人にタイトルを分け合わせた。
 こうした監督による配慮は適切かどうか、常に意見が分かれるところだ。
 ヤクルトは優勝の可能性もあり、真中監督の選手起用の判断は難しくなってくるだろう。

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