緊急降板の金子千尋が見せた、エースとしての責任感【どら増田のオリ熱コラム #55】
オリックスのエースに緊急事態だ。1日の楽天戦に先発した金子千尋が4回、肩の違和感を訴えて、途中降板した。
2015/09/02
自ら降板を申し出
「いろいろありますので……」
これは8月25日に京セラドームで行われた楽天戦で、7回を4安打無四球無失点で抑え、球数も94球と本来の金子千尋であれば今季初の完投、完封ペースだった にもかかわらず、8回から平野佳寿、9回から佐藤達也に継投したことについて、 試合後報道陣からの質問に福良淳一監督代行が、少し口を濁しながら発した言葉である。
金子もその日の囲み会見で「自分から代わるというのはないです」と自身は完投も出来たかのようなコメントを残している。
そして、1日に舞台を仙台に移した同一カードで、金子は4回、右肩の違和感を訴え緊急降板した。
「金子は1回外します。(降板は)本人の希望。(異変があったのは)銀次に打たれた時。前回、心配なところがあった。検査を受けないとわからない。(チームにとっては)痛い」
1日の試合後、いつもより少し遅れて報道陣の前に現れた福良監督代行は、前回登板時から金子の肩に不安があったことを認めた。
その後、バスに乗り込むために現れた金子は、報道陣の問いかけに答えながら 一度バスへと向かう階段を登りかけたが「下で話しましょう」と階段を降り、自分の言葉で今言えることをしっかりと報道陣に話した。
「肩のことは喋れません。前回(8.25)は気にはなってましたけど、投げられ ないということはなかったので、今回は慎重に調整しましたが、やめておいたほうがいいかなと思ったので(降板を申し出た)」
金子は2日に登録を抹消され、病院で検査を受けることになる。