“カネやん”こと金田正一氏と同タイプ? 大谷翔平の意外な弱点
パリーグ最多勝、最優秀防御率のタイトルに向けてひた走る大谷翔平。そんな大谷の対戦データを調べると、意外な事実が見えてきた。
2015/09/03
“強打者”よりも“伏兵”が苦手?
次に、大谷翔平を得意と苦手の打者を見ると意外なことがわかる。
7度以上対戦のある打者から、得意な選手と苦手な選手をあげてみたい。
◆得意
1. デスパイネ(ロッテ)11打数0安打0本塁打0四球 打率.000
1. 内川聖一(ソフトバンク)7打数0安打0本塁打1四球 打率.000
1. 糸井嘉男(オリックス)7打数0安打0本塁打1四球 打率.000
1. 安達了一(オリックス)6打数0安打0本塁打0四球 打率.000
1. 李大浩(ソフトバンク)6打数0安打0本塁打2四球 打率.000
1. 田村龍弘(ロッテ)6打数0安打0本塁打1四球 打率.000
◇苦手
1.鈴木大地(ロッテ)8打数5安打0本塁打1四球 打率.625
2.荻野貴司(ロッテ)5打数3安打0本塁打2四球 打率.600
3.今宮健太(ソフトバンク)7打数3安打0本塁打1四球 打率.429
3.銀次(楽天)7打数3安打0本塁打0四球 打率.429
5.栗山巧(西武)15打数5安打0本塁打1四球 打率.333
5.明石健志(ソフトバンク)6打数2安打0本塁打1四球 打率.333
大谷翔平は、各球団の並み居る強打者をほぼ完ぺきに抑え込んでいる。
例をあげると、ソフトバンク柳田悠岐は7打数1安打.143、2日は本塁打を打たれたが、ロッテ角中勝也には11打数2安打.182、西武の秋山翔吾は16打数3安打.188、中村剛也は13打数3安打.231(ただし2本塁打)と抑えている。
しかし大谷は、意外なことに小兵、曲者タイプの打者に手を焼いている。3日の試合でも荻野に1安打2四球、鈴木大地に3安打と苦しめられた。
オールドファンは、大投手金田正一が、阪神の“牛若丸”吉田義男を「顔を見るのも嫌」というほど苦手にしていたのを思い出すかもしれない。
チームの中心打者は抑え込むが、伏兵が苦手。大投手は往々にしてそういう傾向があるとされるが、大谷翔平も大投手への道を歩んでいるのかもしれない。