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今年の新人王、パは該当者なし? セは高木勇か山崎康か【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は「新人王争い」についてだ。

2015/09/05

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セの打者はめぼしい候補が見当たらず

 セリーグも見てみよう。まずは打者編だ。

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 中日の亀澤恭平は4年目。四国アイランドリーグplus香川からソフトバンクの育成枠で入団し、今年から中日に移籍。一軍出場の機会を得た。開幕直後は、ベテランの荒木雅博よりも二塁のスタメンを飾った。しぶとい打撃で注目されているが、規定打席には届かない。それ以外にはめぼしい候補はいない。

 毎年の傾向として、セ・パともに、下位球団のほうが新人の起用が多い。それだけチャンスは多いが、そのチャンスをものにする選手はまれだ。

高木勇、山崎甲乙つけがたい

 次に投手陣はどうだろうか?

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 今年の新人王有資格者の中で唯一、巨人の1年目高木勇人が規定投球回数に達して、防御率6位。杉内俊哉、内海哲也、大竹寛と主力投手が不振や故障に陥る中、まさに救世主の働きだった。
「当確」と言いたいところだが、DeNAのこれも1年目、山崎康晃が「ハマのストッパー」として大活躍。今年半ばまでのDeNAの躍進の原動力となった。

 この2人は甲乙つけがたい。
 高木が10勝に達するかどうかで、勝負がつくという感じか。

 中日の若松駿太、巨人の田口麗斗も好成績を上げているものの、高木・山崎と成績を比較すると、新人王は厳しいだろう。

 今季の新人王、パリーグは「該当者なし」の可能性あり。強いてあげるなら白村明弘か、残り試合によっては高橋光成か。

 セリーグは高木勇人が本命。山崎康晃が対抗と予測した。いずれにせよ、セもパも票が割れる可能性が高そうだ。

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