常にV争いの原動力に 今季はリリーフ3本柱、当たり助っ人を輩出し続けるヤクルト
今季はロマン、オンドルセク、バーネットの助っ人リリーフ3人がブルペンを支える活躍を見せているヤクルト。過去にもラミレス、ペタジーニや多くの優良助っ人を輩出してきた。
2015/09/07
リリーフ3人の助っ人で勝利の方程式
昨年借金21で2年連続の最下位に沈んだヤクルトだが、今季は9月4日時点で貯金5、首位まで0.5ゲーム差と好位置につけている。
そんな躍進を続けるチームを支えているのがヤクルト自慢の助っ人陣だ。
主砲バレンティン、中軸として期待されたミレッジは怪我で出場もままならないものの、4年目のロマンは53試合、69イニングに投げ防御率2.61、23HPの活躍、1年目のオンドルセクは60試合登板、防御率2.43、28HPとセットアッパーとして機能。6年目のバーネットは防御率1.22、34Sと自己最高の成績をあげて守護神として君臨しつづけている。
彼ら助っ投による『勝利の方程式』の構築によって、昨年リーグワーストの救援防御率を記録したブルペンが、今季リーグトップの救援防御率を記録している。
ヤクルトの助っ人を見極める眼力については、12球団でもトップクラスと言っても過言ではないだろう。今季のリリーフトリオやバレンティン以外にも数々の優良助っ人がそのユニフォームに袖を通しており、そしてそのメンバーがヤクルト優勝時には必ずといっていいほど中心選手として活躍している。
数多いるヤクルトの当たり助っ人の中でも最高の成績を残したのがラミちゃんの愛称で知られるアレックス・ラミレスだ。
2001年入団 1744試合 打率.301(6708-2017) 380本 1272打点 OPS.859
入団1年目から29本塁打、88打点の好成績をマークしてチームの日本一に貢献。
3年目の2003年には打率.333、42本塁打、124打点の好成績を残して、自身初の打撃タイトルとなる本塁打王、打点王に加え、最多安打、ベストナインを獲得した。
2007年には右打者史上初となる200本安打を達成するなど在籍7年間、ヤクルトの中心打者として素晴らしい成績を残し続けた。2008年に巨人に移籍すると、そこでも2年連続MVP、4年間で148本塁打の活躍を見せた。現役最後の2年はDeNAへ在籍、2013年には外国人選手としては初となる2000本安打を達成している。
パワーとアベレージを両立したバッティングにクラッチヒットを連発した勝負強さ、パフォーマンスで人気を博した明るい性格も含め、NPB最高の助っ人外国人の一人と評する声も大きい。