セパ投手タイトル争い 大谷翔平、史上12人目「投手4冠」の可能性【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』（イーストプレス刊）の著者でもある広尾晃氏。当ＷＥＢサイトでは、ＭＬＢとＮＰＢの記録をテーマに、週２回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は「セパ投手タイトル争い」だ。
2015/09/08
ベースボールチャンネル編集部
藤浪晋太郎も3冠の可能性
セリーグを見ていこう。
【勝利数】
阪神の藤浪晋太郎を筆頭に大接戦だ。各投手の残り登板数は2～3試合、1勝差なので広島の前田健太、中日の大野雄大まで可能性があるだろう。
【防御率】
ハイレベルな争いだ。広島のジョンソンと巨人の菅野智之の差は0.12ポイント。1度打ち込まれると逆転する差だ。3位の前田まで可能性がある。
【勝率】
セリーグには何勝以上という規定はない。藤浪が有利だが、他の選手含めて残り試合の登板次第で入れ替わる可能性もある。
【奪三振】
阪神の両エースが1、2位に。この時期で19個の差があり、藤浪で確定だろう。
【セーブ】
呉昇桓の2年連続最多セーブが確定的だ。2位タイの山崎康晃は新人セーブ記録を更新したものの、9月に入って勤続疲労で無期限休養となりこれ以上の数字は厳しいか。
【ホールドポイント】
福原、又吉、オンドルセクと続く。上位チームの方程式の一角が名を連ねる形だ。
ヤクルト山田哲人の三冠王＋盗塁王や、山田、ソフトバンク柳田悠岐のトリプル3に注目が集まっているが、大谷が目指す投手四冠王も歴史的な大記録だ。注目したい。
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