普段は”和み系” 2年目のオリ東明「攻めの投球」でプロ初完封初の二ケタ勝利【どら増田のオリ熱コラム #56】
オリックス2年目の東明大貴が9日の埼玉西武ライオンズ戦でプロ初完封勝利を達成した。
2015/09/10
初完封もこれまでの姿勢を崩さず
「あそこでフォアボールを出したら春先からやってきたことと違うことになってしまう」
攻めた上でのフォアボールは「いいんです」と割り切る東明だが、9日の最終回のピンチについてはこのように力強く振り返った。
結果は2者連続三振に斬って取り、プロ2年目で目標としていた初の10勝目。
さらにプロ入り初完投初完封までついてきた。
球数は東明にひとつの”転機”を与えた6月3日の巨人戦(東京ドーム)の7回133球に続く130球。今季のオリックスは西武プリンスドームでこれが2勝目なのだが、初勝利も東明だった。
チームも先月26日以来、東明でしか勝てていない。完封勝利も4月29日のバリントン、6月23日と8月15日の西勇輝に続いて3人目だ。
「最後まで投げさせてもらうだけの信頼感はないのかなと思う」と、完投できない自身へのもどかしさを語っていた東明にとって、今回は「完投は意識してなかった」と試合後に言っていたものの、うれしくないはずがないのではないか。
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