セリーグ・クライマックスファイナルステージは虎の勢いが勝るか? はたまた王者の貫録か
15日に開幕したクライマックスシリーズファイナルステージ。セリーグはファーストステージを勝ち上がった阪神が初戦を制し、1勝1敗の五分に戻した。初戦は藤浪が巨人打線を封じ、またファーストステージは不振だった阪神打線が奮起し、効果的に得点をあげた。ファイナルステージを勝ち上がるのは一体どちらのチームか?
2014/10/16
阿部の打撃が、チームを救うか
初戦を落とした巨人だが、慌てる必要はない。
セ・リーグがCSを導入した2007年以降、巨人がレギュラーシーズン優勝でファイナルステージに挑んだのは5度。そのうち4度は初戦を落としている。
アドバンテージがなかった2007年は3連敗で中日に日本シリーズ進出を阻まれたが、それ以外の2008、09、12年は初戦を落としながらも日本シリーズ進出を果たしている。経験も豊富で、どのように立て直せばいいか、首脳陣も選手たちもわかっているだろう。
とはいえ、マイナス要素がないわけではない。最優秀防御率のタイトルを獲得し、チームトップの12勝をあげた菅野智之がケガでCSでの登板が絶望的。ほかの先発陣も阪神と相性のいい投手があまりいない。第4戦での先発が予想される小山雄輝が阪神に対し防御率2.04、東京ドームで5勝0敗、防御率1.54と結果を残しているのが明るい材料だ。
野手陣では、4番捕手の阿部慎之助に初戦で一発が飛び出した。
今季、規定打席に達した選手の中でリーグワーストの打率.248と不振に陥ったが、10月は打率.313と調子をあげている。原辰徳監督もキーマンにあげるなど、期待が大きい。
今季、リーグ5位のチーム打率.257と打線で苦しんだが、投手陣に不安が残るCSでは打線で援護したい。