2連覇目前のホークス。過去10チームのみの90勝到達も射程圏内に
早ければ15日にも、連覇が決まるホークス。今年はさらなる記録も目前に迫っている。長いプロ野球史でも90勝を超えたのはわずか10チーム。21世紀以降に限れば2チーム目の大記録となる。
2015/09/15
ベースボールチャンネル編集部
今季のホークスで史上11チーム目に
パリーグ最多勝が南海なら、セリーグ最多勝をあげたのが初代セリーグチャンピオンの松竹ロビンス(現在消滅)。
松竹 98勝 35敗 4分 勝率.737
2リーグ分裂当時の引き抜き合戦に乗じて主力となる金山次郎や小鶴誠ら多くの選手を大映から獲得。小西得郎監督も巨大戦力を見事に操縦し圧倒的大差で優勝を果たした。
攻撃面では51本塁打、161打点の小鶴を中心に39本塁打、127打点の岩本義行、同じく30本塁打、100打点越えの大岡虎雄らで形成された打線が相手投手陣を粉砕。74盗塁の1番金山を筆頭に、チーム盗塁数223と脚攻も併せ持っており、今でも最強打線の一つに数えられている。
投手陣ではエースの真田重男が39勝、右腕江田が23勝、ルーキーの大島が20勝と3人でチームの白星のほとんどを記録した。
これほどのチームがわずか3年で経営不振による合併に陥ってしまったのは残念としか言えない。
その他の90勝超えチーム
1954年 西鉄 90勝 47敗 3分 勝率.657
三原脩監督4年目で念願の初優勝。西村、高倉ら投打ともに若手の台頭が目立った。
1954年 南海 91勝 49敗 0分 勝率.650(2位)
西鉄を上回る91勝をあげるも勝率で負け2位。打力不足がたたり4連覇には届かなかった。
1955年 巨人 92勝 37敗 1分 勝率.713
全球団に勝ち越す完全優勝でV奪回。別所、中尾、大友の主戦3投手の活躍が光った。
1955年 西鉄 90勝 50敗 4分 勝率.643(2位)
南海と激しい首位争いも夏場の故障者続出と詰めの甘さで競り負けた。
1956年 西鉄 96勝 51敗 7分 勝率.646
9月上旬の7.5ゲーム差をひっくり返して奇跡の逆転優勝。この年、稲尾和久が新人王獲得。
1956年 南海 96勝 52敗 6分 勝率.643(2位)
全球団から勝ち越すも西鉄に0.5ゲーム差及ばず。ダブルエースの不振を6人の二桁勝利投手で補った。
1965年 巨人 91勝 47敗 2分 勝率.659
セリーグ最後の90勝チーム。「8時半の男」宮田征典を中心にV9の第一歩を歩みだした。