”選手と距離が近いのがニコ生” お客様皆さんが、野球解説者【ニコ生プロ野球中継担当者に聞く#2】
みんなで盛り上がる「やきうの時間」――コメントを通じて、またネットメディアの特長を活かした独自色強い野球中継を行っているが『ニコニコ動画』『ニコニコ生放送』を運営している株式会社ドワンゴだ。ニコ生でなぜ野球中継を始めることになったのか。株式会社ドワンゴの垂澤和成氏に話を伺った。
2015/09/21
ベースボールチャンネル編集部
ニコ生はベイファンの利用率が高い!
――ベイスターズファンのニコ生利用率はかなり高いそうですね。
はい、実は33時間野球尽くし特番時にアンケートを取らせていただきました。この番組自体はベイスターズに寄ったものではありませんが、セ・パ、それぞれ6球団で好きな球団を聞いた所、セ・リーグではなんとベイスターズが49.3%と断トツでした。
アンケートは初めてだったので、あそこまでベイスターズファンの方々が多く視聴されていただいているのかと驚きましたね。
――そんなベイスターズ中継の特徴を教えていただけますか?
ベイスターズ中継に関しては、コメントを拾ってくれる専用のアナウンサーの方がいらっしゃいまして……。
――大前(一樹アナ)さん、ギョニキ(加藤暁アナ)、イッシ(石原敬士アナ)、ゆうちゃん(節丸裕一アナ)ですね。皆さん一人実況をされてますが、ニコ生さんから何かリクエストはされているのですか?
一人実況に関しては、画面上に流れるコメントやSNSを拾いながら、ぜひ自由なスタイルでやってくださいという要望をしました。
こちらとしてはあそこまで拾っていただけるとは思っていなかったのですが……(笑)
普段はオリックスを中心に実況されている大前さんも、ベイスターズファンの方が調べて大前さんのブログに飛んで、誕生日になると『ベイスターズ戦をいつも見ている視聴者です』と、すごくコメントが増えるそうです。
コメントを拾うと、やはりお客様から喜ばれるんです。
それに一人実況では、お客様のコメントによって会話が成立します。番組中継において、とても重要なものですね。
――最後の締めに実況◯◯、解説皆さまでお届けしましたというのはニコニコならではですよね(笑)
TVやラジオの野球中継とは違い、選手のプライベートに寄った話が出たり、全く野球と関係のないような部分で対話するのがニコ生の特長です。
そういう特長をお客様が面白がってくださり、コメントが増えてきるということはあると思います。