「二塁打が自分にとってのモチベーションに」オリックス谷佳知、引退記者会見の全内容
オリックスの谷佳知の引退記者会見が16日13時より京セラドーム大阪内にあるインタビュールームで行われた。会場には入りきれないほどの報道陣が集まる中、谷が登場。会見は終始和やかなムードで行われた。ベースボールチャンネルでは会見の全内容をお伝えする。
2015/09/16
どら増田
二塁打が自分にとってのモチベーションに
――引退報道を受けて、ファンの方の中には、まだできるのにという声もありますが?
谷「そうですね。色々ずっとやって来ましたし、緊張の連続というのはありますし、僕自身精一杯やったと思うので、それが大きいと思いまして決断させていただきました」
――怪我に悩まされた野球人生だったと思いますが?
谷「そうですね。五体満足で野球選手というのはできるわけじゃないですし、その怪我をした時でも少しでもマッサージを受けたりですとか、病院に行ったりとかそういうのを全てやって、とにかくゲームに出るということを意識して自分の中でやって来たので、痛いから何というのは自分の中では全然ないですね」
――プロ野球生活19年間を振り返って印象に残っていることは何でしょう?
谷「やっぱプロに入って初安打というのが自分の中ではありますし、あと木村拓也のね満塁ホームランというのも自分の記憶の中にありますし、またアテネオリンピックというのも自分の中では最高のところで野球ができたというは光栄なことです」
――数々の記録を残されていますが、その中で誇れるものは何でしょう?
谷「やっぱし、長打を打てるバッターじゃなかったので、できる限りヒットゾーンに飛ばすことを自分の中で意識してましたし、やっぱ二塁打が一番自分にとってのモチベーションじゃなかったんじゃないかなと思います」
『メンバー表に谷の名前を書くことが俺の仕事や』
――19年前にプロ初安打の時のお気持ちは?
谷「そうですね。その時打てると全然思ってなかったので、まずプロに入って一本打ちたい気持ちでずっとやってたので、打った瞬間は本当に喜びましたし、これからもっとレギュラーを掴んで本数を積み重ねていかなきゃいけないなと思いました。19年間もプロ野球選手が出来るとは思ってなかったので、皆さまに感謝したいなと思います」
――19年間続けられた理由は何でしょう?
谷「ファンの方々、皆さんに支えられたおかげでここまでやってこれたなというのが自分の中でありますね」
――プロ野球生活をスタートしたオリックスで選手生活を終えることについて
谷「(巨人から)オリックスに来た時点でそう思ってましたし、オリックスで終われれば自分の中では最高だと思ってました」
――オリックス時代の仰木監督について
谷「恩師でもありますし、野球を教えてもらった監督なので、今でも尊敬してます」
――仰木監督にかけられた言葉で一番印象に残っていることは?
谷「『メンバー表に谷の名前を書くことが俺の仕事や』と言われた時が凄く嬉しかったですね。怪我してでも試合に出ないといけない。先発メンバーでやらなきゃいけないというのは実感しました」
――この19年間のプロ野球生活は長かったですか?
谷「長かったような短かったような感覚もありますし、まあ全力を出し切ったというのが自分の中ではありますので、短かったかもしれないですね」
――一番厳しい質問かもしれませんが、選手生活を一言で言うと?
谷「そうですね。えー。一言ですよね?皆さんに支えていただいたお陰でここまで来れたというのが、一番強いと思います」
――応援されていたファンに一言お願いします。
谷「今まで、応援、ご声援いただきまして、本当に自分の中で感謝していますし、またプロ野球人生が終わったつもりはないですし、これからまた先、教える立場ですとか野球に携わる仕事をこれからしますので、少しでも選手とまた違った形で応援してもらえれば、ありがたいと思っています」
――今後は指導者に?
谷「そうですね。指導者といろいろ勉強しながらやっていきたいと思います」
――緊張感の連続だった選手生活を終えて、今やってみたいことはありますか?
谷「やってみたいこと…ねぇ…。休養をまずしたいということと、あとは旅行に行きたいかなと思います。スミマセン(笑)」
代表質問終了。