【MLB】打率低迷も獲得は成功。出場数チーム内1位、優れた耐久性と信頼性を証明するイチロー
本来第4の外野手だったイチローは、チーム内1位の出場数を誇っている。打撃成績は低調だが、その安定ぶりと野球への真摯な姿勢が若手に与えた影響で、彼の獲得はチームにとって大成功だった。
2015/09/17
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チームへ好影響を及ぼした1年
記事では、今季の彼の耐久性や信頼性は、特に他の選手との比較において特筆ものとしている。本来のレギュラー外野手のクリスチャン・イエリッチ、マーゼル・オズーナ、ジャンカルロ・スタントン、彼らは皆故障や不調などでシーズンの多くを欠場した。そして、その代役をイチローは果たしてくれた。開幕時は第4の外野手という位置づけだったにも関わらず、出場数137(9月15日時点)はチームナンバーワンだ。
打撃成績には、正直なところ寂しい数字が並んでいる。
元々パワーヒッターではないため本塁打1本は致し方ないとしても、打率 / 出塁率 / 長打率も、.246/.303/.303だ。しかし、セイバーサイトの『ファングラフズ』によると、平均的な野手と比較してどれだけ失点を多く防いだかを示す守備防御点は+7.0で、守備力はまだ健在だ。
記事では、もうひとつイチローのチーム内での価値を伝えている。
Ichiro is a ‘lead by example’ type of player. He may not necessarily be the energetic guy, or try to lead the team, but I can guarantee many Marlins players model part of themselves after Ichiro and how he approaches the game.
イチローは、「他の選手の手本」となる存在だ。彼は決して情熱を表に出して他の選手を引っ張るタイプではない。しかし、マーリンズの選手たちはイチローの試合への態度を手本としていることは間違いないだろう。
その耐久性と静かなるリーダーとしての役割で、彼との1年200万ドルの契約はマーリンズにとってとても良い投資だったと結論付けている。
出典:“Miami Marlins : The reliability of Ichiro”@ Marlin Maniac by Charlie Clarke in Aug. 14th 2015