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巨人軍世代交代の狭間で……松本哲・寺内・實松ら正念場の30代選手たち

プロは実にシビアな世界だ。数少ない1軍枠、レギュラー枠を目指し、生き残りを懸けて戦う。世代交代が進みつつあるジャイアンツ。今季は新星の登場とともに、これまでチームを支えてきた男たちが厳しい立場に立たされている。

2015/09/18

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生き残りを懸けて

そして、同じような立場にいるのが、近年「第2捕手」として阿部慎之助をサポートしてきた實松一成だ。
昨季、ドラ1捕手小林誠司の入団とともに出番が激減。
今シーズンはベテラン相川亮二がヤクルトからFA移籍、さらに同世代の加藤健にも先を行かれた。
ここでも、やはり年下・同世代・年上と多くのライバル達と戦うアラサー選手のリアル。
松坂世代の一員でもある實松だが、同級生のチームメイトたちもそれぞれ野球人生の岐路に立つ。
代打の切り札としてV3に貢献した矢野謙次は日本ハムへトレード移籍。
数年前はクローザーを務めていた久保裕也は今季1軍登板ゼロだ。

立岡・吉川・小林といった若手の台頭、それはつまり同時に仕事を失った選手がいることを意味する。
弾き出された者達が優勝争いの裏側で繰り広げる生存競争。
野球人生もう一花咲かせるのか?
それともここで終わりなのか?

松本哲也、寺内崇幸、實松一成。
長年チームを支えてきた30代の仕事人。
男たちの「敗者復活戦」は今日もジャイアンツ球場で続いている。

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