「カギは外国人カルテット」9月失速懸念の阪神。元エースが明かす、混セを抜け出すための条件
過去のデータから「9月失速」を懸念されるタイガース。現在優勝争いを演じているが、今年の9月も18日時点で5勝6敗1分。はたして、今季は――。
2015/09/19
下位チームの取りこぼしは厳禁
10年ぶりの優勝か、それとも……。8月に一時はマジック点灯寸前までいきながら、9月は18日現在5勝6敗1分と苦戦を強いられている阪神。ファンの中では「またか……」と思っておられる方も多いに違いない。なぜなら阪神は「シーズン終盤に弱い」というありがたくない伝統があるからだ。
たとえば、1992年。快調に首位をキープし、9月半ばには2位に3ゲーム差をつけ、残り15試合となったが、そこから4勝11敗とまさかの大失速で優勝を逃した。
2008年は一時、最大13ゲーム差をつけるなど、優勝は時間の問題だと思われていた。しかし9月、10月に13勝16敗2分と負け越し、土壇場で巨人に優勝をさらわれた。
優勝争いを演じながらも、肝心なところで勝てない??そうした脆さが阪神にはある。はたして、4球団が優勝を争う大混戦のセリーグにあって、阪神は抜け出すことはできるのだろうか。
「残り13試合を9勝4敗で乗り切ることができれば、十分にチャンスはあると思いますよ」
そう話すのは、阪神OBの藪恵壹氏だ。そして藪氏は「連敗しないこと」を最低条件として挙げた。
「ひとつでも負けられない戦いが続く中、連敗を喫してしまうと一気に落ちてしまう可能性があります。ここまで来れば、本当に我慢比べ。これまでの歴史を変えるためにも、選手たちには意地をみせてほしいですね」
ここで、阪神の残り試合の対戦カードを見てみたい。
9月19日 DeNA(横浜)
9月20日 ヤクルト(甲子園)
9月21日 ヤクルト(甲子園)
9月22日 巨人(東京ドーム)
9月23日 巨人(東京ドーム)
9月24日 中日(ナゴヤドーム)
9月25日 広島(マツダスタジアム)
9月26日 広島(マツダスタジアム)
9月27日 広島(マツダスタジアム)
9月28日 巨人(甲子園)
9月29日 DeNA(甲子園)
10月1日 ヤクルト(神宮)
10月4日 広島(甲子園)
今シーズン負け越している巨人、広島戦が7試合もあり、ヤクルトとも3試合を残すなど、状況的には厳しい。藪氏は言う。
「とにかく、DeNAと中日の3試合はすべて取る。そして、ヤクルト戦を2勝1敗、巨人、広島の7試合を4勝3敗でいけばいい。上位チームとの試合は厳しいものになるでしょうけど、自分たちの戦いができれば勝てると思いますよ」