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「カギは外国人カルテット」9月失速懸念の阪神。元エースが明かす、混セを抜け出すための条件

過去のデータから「9月失速」を懸念されるタイガース。現在優勝争いを演じているが、今年の9月も18日時点で5勝6敗1分。はたして、今季は――。

2015/09/19

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ミスをしたら負け

 では、残り13試合を9勝4敗で乗り切るのに必要なことは何か。藪氏は「確実性」だと答えた。

「これからはエース級のピッチャーとの対戦が続くので、そう簡単に得点は入りません。少ないチャンスを確実にものにして、リードを守れるかが重要になってきます。そして呉昇桓(オ・スンファン)へとつなぎ、絶対に勝つ。あとは、藤浪晋太郎が投げる試合は落とさないこと。エースの1敗はただの負けではありません。藤浪にしてみれば、こういう大事な局面で勝てるのかどうか、真価が問われることになるでしょう」

 先発陣がしっかりと試合をつくり、攻撃陣は確実に得点圏にランナーを進めていくことが重要だと藪氏は言う。

「当たり前のことを当たり前にできるか。阪神に限らず、今年のセリーグの野球を見ていると非常にミスが多い。バントミス、走塁ミス、暴投……。ここからはサバイバルレースですので、ミスの多いチームは落ちていく。今から飛躍的に技術が上がることはありません。とにかく、基礎をもう一度確認することが大事だと思います」

 最後に、キーマンを挙げてもらうと、藪氏は「外国人選手」と即答した。

「昨年はマートン、ゴメス、メッセンジャー、呉昇桓の4人がタイトルを獲得しました。当然のことながら、彼らを中心にチームつくりをしてきました。特に、マートン、ゴメスの調子が上がってきませんが、彼らを信頼するしかありません。他のチームにとっても、阪神の外国人選手というのは脅威に感じているはず。彼らに気持ちよくプレーさせることが何よりもの特効薬になるような気がします」

 泣いても笑っても、残りあとわずか。「シーズン終盤に失速する」という忌まわしき伝統を払拭できるのか。阪神の戦いから目が離せない。

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