日本で『ルイス化』した巨人マイコラス。メジャーから再び熱視線の理由
素晴らしい活躍を見せる巨人のマイルズ・マイコラス投手にメジャーのスカウトが目を光らせている。彼らは、マイコラスを第2の”ルイス”として期待しているようだ。
2015/09/20
マイコラスの残留は、巨人にとって至上命題
複数のメジャー球団が右腕の〝Uターン獲得〟を目論んでいるのは、日本でマイナスポイントを克服し、さらに進化している点を評価してのこと。それは言うまでもあるまい。
メジャー側が、この成長したマイコラスの姿とダブらせているのが、レンジャーズのコルビー・ルイス投手の存在である。18日現在で16勝8敗とチームトップの白星を積み重ねて好調レンジャーズのキープレーヤーとなっているルイスは元広島の投手だ。
メジャー時代はいまひとつ伸び悩んでいたものの2008年から翌2009年まで在籍した広島で完全に覚醒し、この2シーズンで通算26勝。2010年からメジャー復帰を果たし、今も古巣レンジャーズで先発ローテーションの一角を担う働きを見せている。
マイコラス、前出のポレダが、このチームメイトだったルイスから「日本行きは、またメジャーでプレーする上でも自分にとって大きなプラスになるよ」とアドバイスを受けて背中を押された話はメジャーのスカウト陣たちの間でも広く知られている。
それを知っているからこそ、今季のマイコラスが日本で〝ルイス化〟したことに目を光らせているというわけだ。
マイコラスと巨人の契約は1年と報じられている。
当然ながら球団としてはチームの勝ち頭を手放すつもりなどなく来季残留に向けた交渉を行うつもりだろうが、メジャー復帰を目標と公言しているマイコラスの胸の内はわからない。
巨人にとって今オフの右腕残留交渉は、最優先課題となるはずだ。
4連覇をかけて激しい戦いを繰り広げるシーズン終盤の勝負の行方もさることながら、ストーブリーグの攻防にも目が離せない。