谷繁、小笠原、和田、西口、谷…ベテラン引退で変わるNPBの年齢構成
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はNPBの年齢構成についてだ。
2015/09/23
球界を代表する選手が相次いで引退表明
毎年この時期になると、ペナントレースから脱落したチームを中心に、ベテラン選手の引退発表がある。ある意味で風物詩のようなもので寂しい限りだ。
今年は大打者の引退が非常に多い。
特に中日は小笠原道大、谷繁元信、和田一浩と、2000本安打を記録した名選手が3人も引退するなど、ベテラン選手が続々とキャリアを終えようとしている。
チーム自身が世代交代を断行しようとしていることが背景にあるようだ。
他にも、22日の時点で楽天のブルペンを支えた小山や、オリックスや巨人で活躍した谷やオリックス・阪神で活躍した平野恵一も今季限りでユニフォームを脱ぐ。
(35歳未満では、中日の朝倉や西武の森本も引退表明をした)
このオフでNPBの年齢構成が大きく変わりそうだ。
今日時点で35歳以上の現役選手は76人いる。そのリストとNPBでの生涯成績をまとめた。
(成績は22日試合前時点)
最年長は50歳の山本昌、ここから昨日35歳を迎えた日本ハムの矢野謙次まで、35歳以上の選手は77人。
松坂大輔をはじめとする“松坂世代”もこのリストに入ってくる。
NPBの全選手数は、育成選手も含めて約800人だから、松坂大輔も上位10%に入るベテランになってしまったのだ。
40歳以上は19人。
このうち、実に8人が引退を表明した。
クライマックスシリーズ進出に向けて戦っているチームでは西武の西口だけ。今後セパともに順位が確定すれば、上位チームからも引退表明をする選手が出てくる可能性はあろう。40代選手はさらに少なくなるのではないか。