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谷繁、小笠原、和田、西口、谷…ベテラン引退で変わるNPBの年齢構成

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はNPBの年齢構成についてだ。

2015/09/23

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大記録に向かいつつも、引き際を模索していたベテラン

 最近のNPBは、ベテラン選手のチャレンジに理解を示すことが多くなった。

 成績が落ち込んできても当人は復活に期する思いは強い。
 チームにとっても勝負強さや経験は武器にもなる。

 長くファンに愛され、チームに貢献してきた選手には、「引き際を自分で決めさせてあげよう」と配慮するケースが増えたのだ。
 結果として、19人もの40代選手が現役に名を連ねるようになった。

 中にはMLBから復帰してシーズンを通してローテーションを維持した黒田博樹のように、年齢を感じさせない活躍をする選手もいる。
 一方で、ここ数年、試合にほとんど出場できていない選手もいる。

 かつて実績を残した選手は、レギュラーを若い選手に奪われると、引退を表明することが多かった。周囲もそういう空気になった。昨今は「引き際」がわかりにくくなっていたように思われる。

 今回、多くの選手が引退表明をしたのは、ベテランが「引き際」を模索していたことも関係がありそうだ。
 谷佳知、西口文也は2000本安打、200勝という節目の大記録に迫りながら、無念の涙をのんだ。これも“野球のドラマ”の一つだといえよう。

 今後も、ベテランの引退表明が相次ぐだろう。
 同時に戦力外通告などによって、35歳以上の選手のかなりの部分が現役を退くことになるのではないか。

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