和田監督退任。タイガース失速の背景に「生え抜き度の低さ」と関係あり?
一時首位に立っていたタイガースは9月に入り失速。CS進出圏内の3位だが、すでに優勝を逃した責任を取る形で、和田監督の今季限りの退任が発表された。
2015/10/01
阪神の9月大失速
阪神がここへきて急速に失速した。
9月は9勝13敗、一方のヤクルトは13勝6敗、9月20日には首位ヤクルトに1ゲーム差に迫っていたが、今日の時点ではヤクルトに4.5差をつけられ3位に。4位広島との差も1.5差に縮まっている。
30日は、V逸の責任をとり、和田監督が今季限りで退任することも発表された。
9月30日の試合終了時点で、阪神の総得点464点(リーグ6位)、78本塁打(リーグ5位)、45盗塁(リーグ6位)と貧打にあえぎながらもここまで粘ってきた阪神が、なぜ肝心のところで踏ん張りがきかないのか。
いろいろな理由があるだろうが、一つには生え抜きの活きの良い選手が出てこないことも大きいのではないだろうか。
セリーグ6球団主力選手(野手8人、投手7人)の“生え抜き度”を調べてみた。
※野手は各ポジションでの出場試合数1位の選手、投手は先発4人(投球回上位)+セーブ1位、ホールド1,2位
◆巨人 15人中8人 生え抜き度53.3%
生え抜き組8人 (捕手:小林誠司、一塁:阿部慎之助、遊撃:坂本勇人、外野:長野久義、亀井善行、投手:菅野智之、澤村拓一、高木勇人)
移籍組 7人 (二塁:片岡治大、三塁:村田修一、外野:立岡宗一郎、投手:杉内俊哉、マシソン、ポレダ、マイコラス)
◆阪神 15人中8人 生え抜き度53.3%
生え抜き組 8人 (二塁:上本博紀、遊撃:鳥谷敬 投手:藤浪晋太郎、能見篤史、岩田稔、安藤優也、福原忍)
移籍組 7人 (一塁:ゴメス、三塁:今成亮太、外野:福留孝介、マートン 捕手:藤井彰人、 投手:メッセンジャー、呉昇桓)
◆広島 15人中13人 生え抜き度86.7%
生え抜き組※復帰含む 13人 (捕手:會澤翼、一塁:新井貴浩、二塁:菊池涼介、三塁:梵英心 遊撃:田中広輔 外野:丸佳浩、野間峻祥、投手:前田健太、黒田博樹、福井優也、中崎翔太、大瀬良大地、野村祐輔)
移籍組 2人(外野:ロサリオ、投手:ジョンソン)
◆中日 15人中10人 生え抜き度66.7%
生え抜き組10人 (捕手:杉山翔大、一塁:森野将彦、外野:大島洋平、平田良介、藤井淳志、投手:大野雄大、山井大介、又吉克樹、田島慎二、岡田俊哉)
移籍組 5人(二塁:亀澤恭平、三塁:ルナ、遊撃:エルナンデス、投手:バルデス、ネイラー)
◆DeNA 15人中11人 生え抜き度73.3%
生え抜き組11人 (捕手:嶺井博希、二塁:石川雄洋、遊撃:倉本寿彦、外野:梶谷隆幸、筒香嘉智、荒波翔、投手:三浦大輔、井納翔一、山口俊、三嶋一輝、山崎康晃)
移籍組 4人(一塁:ロペス、三塁:バルディリス、投手:久保康友、エレラ)
◆ヤクルト 15人中11人 生え抜き度73.3%
生え抜き組11人 (捕手:中村悠平、一塁:畠山和洋、二塁:山田哲人、三塁:川端慎吾、外野:雄平、上田剛史、比屋根渉、投手:小川泰弘、石川雅規、石山泰稚、秋吉亮)
移籍組 4人(遊撃:大引啓次、投手:オンドルセク、バーネット、ロマン)